埼玉県立川口北高校は、偏差値59~65、入試倍率1.2~1.5倍程度で推移する県内上位の進学校です。2025年3月卒では国公立大学47名、GMARCH138名が現役合格するなど、安定した進学実績を誇ります。
「文武両道」の精神のもと、学習・部活動・行事のすべてに全力で取り組み、「チーム川北」として互いに高め合う校風が特徴です。2024年度からは全国初となる3学年での「文理融合系」を創設し、データサイエンスなど最先端の学びも実践しています。
この記事では、川口北高校の偏差値・倍率から、進学実績、部活動、校風、施設まで、中学生の皆さんと保護者の方々が知りたい情報を詳しく解説します。高校選びの参考にしてください。
県立川口北高校の入試倍率と偏差値
入学難易度(偏差値)
埼玉県立川口北高校(普通科)の偏差値は、各種模試や情報サイトによって59~65の範囲で評価されています。具体的には以下の通りです。
- みんなの高校情報:偏差値65
- W模擬(新教育スクールガイドウェブ・60%水準):偏差値59
- 市進高校受験情報ナビ(80%水準):偏差値61
偏差値の評価基準や母集団によって数値に幅がありますが、おおむね偏差値60前後~65程度と考えられ、埼玉県内の公立高校の中でも上位に位置する進学校です。GMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)への合格者を多数輩出しており、国公立大学への進学実績も安定しています。
入試倍率
川口北高校普通科の過去4年間(2022~2025年度)の入試倍率は以下の通りです。
年度 | 志願倍率 | 志願確定倍率 | 受検倍率 | 合格倍率 |
---|---|---|---|---|
2025年度 | 1.27倍 | 1.28倍 | 1.27倍 | 1.28倍 |
2024年度 | 1.52倍 | 1.47倍 | 1.45倍 | 1.45倍 |
2023年度 | 1.29倍 | 1.28倍 | 1.27倍 | 1.27倍 |
2022年度 | 1.29倍 | 1.27倍 | 1.25倍 | 1.24倍 |
過去4年間の倍率を見ると、おおむね1.2~1.5倍程度で推移しています。2024年度は志願倍率1.52倍、最終的な合格倍率1.45倍と比較的高い倍率となりましたが、2025年度は1.27~1.28倍とやや落ち着きました。2022年度と2023年度も1.2~1.3倍程度で安定しています。
倍率1.2~1.3倍は、受検者の約8割前後が合格できる水準ですが、油断は禁物です。特に2024年度のように1.4~1.5倍に上がる年もあり、その場合は約7割の合格率となります。安定した学力を身につけ、当日の試験で実力を発揮できるよう準備することが重要です。
埼玉公立(県立/市立)高校入試では「共通問題」と呼ばれる全校共通の筆記試験+選択問題(難易度上位高校)が実施されます。この高校を本気で目指すなら、まずはその出題傾向を知ることが合格への近道です。
2020年~2025年(昨年度)の全教科の問題を掲載し、すべての問題にわかりやすい解説つき。
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県立川口北高校の歴史と伝統
埼玉県立川口北高校は、2026年で創立52年目を迎える高校です。1974年(昭和49年)に開校し、以来半世紀にわたって地域の教育を支えてきました。
開校当初から「文武両道」の精神を掲げ、学習と部活動の両立を重視した教育を実践してきました。近年では「高い志と品格を備えた未来を拓くグローバルリーダーを育成する学校」を目指す学校像として掲げ、時代のニーズに応じた教育改革を進めています。
特に2022年度からは「学際的な学び推進事業指定校」として、文系・理系の枠を超えた学際的な学びを推進。2024年度からは全国初となる3学年での「文理融合系」を創設し、データサイエンスや英語探究など、大学での新しい学問分野にも対応したカリキュラムを展開しています。
また、2024・25年度には「DXハイスクール指定校」にも指定され、ICTを活用した最先端の教育に取り組んでいます。生徒1人1台端末やデジタル黒板の活用、電子書籍の導入など、デジタル技術を積極的に取り入れた学びの環境を整えています。
県立川口北高校の立地と最寄り駅、周辺環境
所在地とアクセス
所在地 | 埼玉県川口市木曽呂1477 |
最寄り駅 | JR武蔵野線 東浦和駅 徒歩16分 |
川口北高校は、JR武蔵野線の東浦和駅から徒歩16分の場所に位置しています。駅から学校までは比較的平坦な道のりで、徒歩での通学が可能です。朝の通学時間帯には、東浦和駅から川口北高校に向かう多くの生徒の姿が見られます。
JR武蔵野線は、埼玉県内を横断する路線で、南浦和、東川口、越谷レイクタウン、新座、朝霞台などの駅を結んでいます。また、南浦和駅でJR京浜東北線、西浦和駅でJR埼京線、北朝霞駅で東武東上線との乗り換えが可能で、県内各地からのアクセスが良好です。
実際、川口北高校には川口市やさいたま市などの近隣地域だけでなく、三郷市、春日部市、所沢市、川越市など、広い範囲から生徒が通学しています。
周辺環境
川口北高校の周辺は、住宅地が広がる落ち着いた環境です。学校の北側には芝川が流れており、自然を感じられる環境でもあります。
周辺は比較的静かな住宅地ですが、駅前には商業施設やコンビニエンスストアなどもあり、通学の際の利便性も確保されています。学校生活に集中できる環境と、生活に必要な施設が揃った便利さの両方を備えたエリアと言えます。
また、川口市は東京都に隣接しており、都心へのアクセスも良好です。大学進学後や就職後のことを考えても、交通の便が良い立地は大きなメリットとなるでしょう。
県立川口北高校の校風と教育方針
教育目標:グローバルリーダーを育成する学校
川口北高校の目指す学校像は、「文武両道の精神のもと、高い志と品格を備えた未来を拓くグローバルリーダーを育成する学校」です。
この理念のもと、川口北高校では単に大学受験のための勉強だけでなく、社会で生きる力を身につけることを重視しています。教科横断的にすべての科目を探究的に学び、学習はもちろん、部活動や学校行事などのすべての活動に全力で取り組むことで、その相乗効果により学力や部活動の技術などの両面が高まると考えています。
具体的には、以下の3つを学習・進路指導方針として掲げています。
- 「川口北高校で過ごす3年間すべてが進路指導」
- 主体的に学習に取り組む学習者を育成する
- 社会の課題を発見し、解決しようとする力の向上を目指す
川口北高校では、「大学に合格すること」を最終ゴールとは考えていません。大学受験を通して生徒が人間的に大きな成長を遂げる過程を支援し、社会に出て活躍する人材を育てることを目指しています。
特色ある教育活動:4つのカリキュラムポリシー
川口北高校では、以下の4つのカリキュラムポリシーに基づいて教育活動を展開しています。
01. 1人1人を大切にする取り組み
- 校長面接、面談月間、面談週間等の実施
- ICTを活用した個別最適化学習
02. 文理融合を目指した教育活動の実践
- 生徒自らが課題を発見する探究活動
- 主体的に深い学びを実感できる授業
- 教科横断型授業とSDGsをテーマにした教育活動の研究
03. 多様な価値観を育む教育の実践
- オーストラリア姉妹校などとの国際交流
- 学年間相互の交流、地域との交流、校外活動の促進
04. 生徒自らが考え行動し、生徒同士が高め合いチャレンジできる環境
- 人間性を豊かにする部活動
- 生徒自身が作り上げる学校行事、HR、委員会
これらのポリシーは毎年度末に点検を行い、次年度に向けて改定されるため、常に最適な教育環境の提供を目指しています。
独自の校風:「チーム川北」で高め合う文化
川口北高校の大きな特徴は、「チーム川北」という考え方です。受験勉強は本来孤独なものかもしれませんが、川口北高校では「受験は団体戦」と掲げ、周りの人たちと励まし合いながら1人1人の自己実現を目指しています。
この「チーム川北」の精神は、学習面だけでなく、部活動や学校行事においても発揮されます。学校行事ではクラスや学年がまとまり、全員が一丸となって取り組みます。部活動では先輩・後輩が切磋琢磨し、互いに高め合います。
また、川口北高校では「本校で身につけたい10の力(KK10)」として、以下の力の育成を目指しています。
- 課題発見力
- 課題解決力
- 語学力
- 継続力
- 創造力
- 協働力
- 共感力
- 対話力
- 発信力
- 情報活用力
これらの力は、授業、探究活動、部活動、学校行事など、すべての教育活動を通じて育成されます。生徒は行事や前期・後期を終えた節目に、自分自身でどの力を伸ばすことができたかを振り返ります。また、1・2年の後期に実施する「学びみらいPASS」という外部テストでも、これらと同様の力を客観的に測定し、自己の成長を確認することができます。
教育課程の特徴:週5日・週34単位、全国初の文理融合系
川口北高校では、前後期の2学期制により授業日数を確保し、週5日の授業で週34単位を実現しています。55分授業をカセット方式で実施(ただし水曜日のみ50分授業7限)することで、内容の濃い授業を行いながら、授業時数と単位数も確保しています。
土日は部活動や授業の予習・復習、自由な時間などに充てることができ、余裕のある学校生活を過ごすことができます。
3学年での文理融合系(全国初)
川口北高校の大きな特徴として、2024年度入学生から3学年に文理融合系を創設したことが挙げられます。これは全国の高校で初めての試みです。
- 文系:文系教科に重きを置いた設定
- 理系:理系教科に重きを置いた設定
- 文理融合系:文系・理系教科をバランスよく設定し、「データサイエンス」「英語探究」などを探究的に学ぶ
文理融合系は、近年大学で新設されているデータサイエンス学部などの文系・理系にとらわれない学際的な学問分野にも対応したカリキュラムです。まさに時代の最先端の学びで、グローバルリーダーを育成します。
探究学習:自ら課題を発見し、答えを探す
川口北高校では、「総合的な探究の時間」を柱として、探究力を磨く教育を実践しています。生徒1人1人が自身の探究テーマを設定し、学年を越えたゼミ形式(縦割り型)の活動を通して、自分なりの答えを探していきます。
データ収集や分析、周囲の仲間や先生との対話をしながら、答えがすぐに見つからなかったり、答えが複数あったりする問いに対して、自由な発想で研究します。また、目に見えていない課題や現状を「見える化」していく中で、自身の興味・関心や進路目標の発見にもつながります。
DXによる変革:最先端の学び
川口北高校は、2024・25年度に「DXハイスクール指定校」に指定されています。生徒1人1台端末やICT活用のその先の段階として、学びのDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組んでいます。
教室のデジタル黒板や更なる技術の活用・工夫により、高校生活やその先の人生のあらゆる面で時代をリードする人材に育つことを目指しています。川口北高校の図書館では4万冊超もの図書や電子書籍の利用もでき、自ら学ぶ生徒のサポートをしています。
自学自習の推進:生涯にわたり学び続ける人材の育成
川口北高校では、3年間を通して「生涯にわたり学び続ける人材の育成」を目指し、SL-Time(朝学習)の実施や、SLルーム(自習室)の開室をしています。
特徴的な取り組みとして、学年ごとに「自学自習オリエンテーション」を実施しています。
- 1年生:学習習慣の確立を目指し、「予習・授業・復習」の学習の黄金サイクルを体験
- 2年生:学習方法の確立を目指し、自学自習を実践(3日間の自学自習の時間を設け、生徒は自分で学習計画を作成)
- 3年生:「受験は団体戦」を実感するために、夏休み直前に自学自習を徹底する行事を実施
これらの取り組みにより、生徒は自分の弱点や課題を把握し、どのように学習すれば効果的かを考える力が養われます。これは大学入学後や社会に出てからも必要となる「自律的に学ぶ力」の基盤となります。
県立川口北高校の進路・進学実績
進路・合格者の推移:国公立47名、GMARCH138件など安定した実績
川口北高校は、過去5年間で国公立大学に毎年40名以上、GMARCHには100名以上の合格者を輩出している進学校です。2025年3月卒業生(令和7年度)では、以下のような実績を残しています。
令和7年度(2025年3月卒業生)現役合格実績
- 国公立大学合計:47名(4.0%)
- 私立大学合計:1,182名(96.0%)
- 大学合計:1,231名(延べ人数)
- 卒業生1人あたりの私立大学合格数:3.32校
卒業生356名のうち、延べ1,231名が大学に現役合格しました(合格率100%)。国公立大学には47名(4.0%)、私立大学には1,182名(96.0%)が合格しています。
主な大学・短大・専門学校合格実績
国公立大学の現役合格状況
最難関大学|東京一科医+医学部医学科への合格状況
区分 | 令和7年度 | 令和6年度 | 令和5年度 |
---|---|---|---|
国公立合計 | 47名 | 40名 | 70名 |
東京一科医 | 0名 | 0名 | 0名 |
令和7年度は、国公立大学への合格者は47名となりました。前年の40名から9名増加しており、安定した実績を残しています。最難関の東京一科医(東京大学、京都大学、一橋大学、東京科学大学+国公立医学部医学科)への合格者は今年は出ませんでしたが、過去には継続的に合格者を輩出しています。
難関大学|旧帝大(東大・京大・医学部除く)への合格状況
大学名 | 令和7年度 | 令和6年度 | 令和5年度 |
---|---|---|---|
旧帝大合計(東大京大除く) | 1名 | 0名 | 2名 |
北海道大学 | 1名 | 0名 | 2名 |
令和7年度は北海道大学に1名の合格者を出しました。旧帝国大学は日本を代表する研究型総合大学であり、高い学力と研究意欲が求められます。
準難関大学|TOCKY(筑波・お茶の水女子・千葉・神戸・横国)への合格状況
大学名 | 令和7年度 | 令和6年度 | 令和5年度 |
---|---|---|---|
TOCKY合計 | 9名 | 1名 | 6名 |
筑波大学 | 3名 | 0名 | 3名 |
お茶の水女子大学 | 0名 | 0名 | 0名 |
千葉大学 | 3名 | 1名 | 3名 |
神戸大学 | 0名 | 0名 | 0名 |
横浜国立大学 | 3名 | 0名 | 0名 |
令和7年度は筑波大学、千葉大学、横浜国立大学にそれぞれ3名ずつ、合計9名が合格しました。前年の1名から大幅に増加しており、首都圏の難関国立大学への合格実績が向上しています。
関東圏国公立大学の合格状況(医学部除く)
大学名 | 令和7年度 | 令和6年度 | 令和5年度 |
---|---|---|---|
関東圏国公立合計 | 27名 | 30名 | 47名 |
埼玉大学 | 10名 | 13名 | 14名 |
埼玉県立大学 | 9名 | 8名 | 12名 |
高崎経済大学 | 5名 | 1名 | 1名 |
その他 | 3名 | 8名 | 20名 |
関東圏の国公立大学には27名が合格しました。埼玉大学に10名、埼玉県立大学に9名、高崎経済大学に5名など、地元や近隣の国公立大学に安定した合格実績を残しています。
私立大学の現役合格状況
私立最難関大学|早慶上理医への現役合格状況
大学グループ | 令和7年度 | 令和6年度 | 令和5年度 |
---|---|---|---|
早慶医 | 15名 | 8名 | 12名 |
上智・理科・ICU | 5名 | 14名 | 28名 |
私立最難関の早稲田大学、慶應義塾大学、私立医学部には15名が合格しました(前年8名から7名増)。内訳は、早稲田大学13名、慶應義塾大学2名となっています。また、上智大学、東京理科大学、ICU(国際基督教大学)には5名が合格しました。
私立難関大学|GMARCHへの現役合格状況
大学名 | 令和7年度 | 令和6年度 | 令和5年度 |
---|---|---|---|
GMARCH合計 | 138名 | 122名 | 200名 |
学習院大学 | 25名 | 14名 | 18名 |
明治大学 | 35名 | 22名 | 30名 |
青山学院大学 | 11名 | 6名 | 13名 |
立教大学 | 8名 | 19名 | 35名 |
中央大学 | 18名 | 15名 | 43名 |
法政大学 | 41名 | 46名 | 61名 |
GMARCHには138名が合格し、前年の122名から16名増加しました。特に学習院大学(25名、前年比+11名)、明治大学(35名、前年比+13名)、青山学院大学(11名、前年比+5名)で大きく合格者数を伸ばしています。
私立中堅人気大学|成成明学獨國武・日東駒専への現役合格状況
大学グループ | 令和7年度 | 令和6年度 | 令和5年度 |
---|---|---|---|
成成明学獨國武 | 113名 | 138名 | 148名 |
日東駒専 | 210名 | 277名 | 265名 |
成成明学獨國武(成蹊大学、成城大学、明治学院大学、獨協大学、國學院大學、武蔵大学)には113名が合格しました。特に獨協大学への合格者が50名と多いのが特徴です。
日東駒専(日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学)には210名が合格しました。内訳は、日本大学71名、東洋大学90名、駒澤大学29名、専修大学20名です。
その他の私立大学にも398名が合格しており、幅広い大学への合格実績があります。

進路指導の特徴:「チーム川北」全員で受験シーズンへ
川口北高校の進路指導には、以下のような特徴があります。
1. 自立した学習者を育てる「自学自習オリエンテーション」
1年生では学習習慣の確立、2年生では学習方法の確立、3年生では「受験は団体戦」を実感することを目的として、段階的に自学自習の力を育成します。
2. 生徒1人1人に合った進路実現のための「面談」と「受験校検討会」
3年生では年間で5回以上の面談に加え、教職員による受験校検討会が4回実施されています。生徒本人の希望をもとに、様々な進路実現の可能性について協議され、受験校決定に向けてのサポートを受けられます。「チーム川北」全員で受験シーズンへと向かいます。
3. 探究活動を活かした進路学習の推進
探究活動を通して得られた知識を各大学からお招きした先生方に発表し、講評をしていただくことで、学問研究の幅が広がり、更に深く追究するきっかけが得られます。大学進学後も自立した学生として活躍する進路学習を目指しています。
4. 多様な入試方式への対応
一般選抜だけでなく、学校推薦型選抜(公募制・指定校制)、総合型選抜、英語外部検定利用入試など、多様な入試方式に対応した指導を行っています。生徒一人ひとりの適性や目標に合わせた進路実現をサポートします。
県立川口北高校のイベント・学校行事
主な年間行事:「チーム川北」で絆を深め、一生ものの思い出づくり
川口北高校では、”チーム川北”で絆を深め、一生ものの思い出づくりをすることを大切にしています。学習・部活動はもちろん、行事にも全力で臨みます。
【前期】
月 | 主な行事 |
---|---|
4月 | ●入学式 ●対面式 ●自学自習オリエンテーション(1年生) |
5月 | ●生徒総会 ●前期中間考査 |
6月 | ●三者面談 |
7月 | ●前期期末考査 ●林間学校(1年生) ●修学旅行(2年生) ●自学自習オリエンテーションⅢ(3年生) ●球技大会 |
8月 | ●オーストラリア研修/姉妹校訪問(隔年) |
9月 | ●北高祭(文化祭) ●体育祭 ●オーストラリア姉妹校来校(隔年) |
【後期】
月 | 主な行事 |
---|---|
10月 | ●後期始業式 ●授業研究週間 |
11月 | ●マラソン大会 ●生徒総会 |
12月 | ●後期中間考査 ●芸術鑑賞会 ●三者面談 |
1月 | ●百人一首大会(1年生) |
2月 | ●駅伝大会 ●大学生との懇談会(2年生) |
3月 | ●学年末考査 ●自学自習オリエンテーションⅡ(2年生) ●送別会 ●卒業式 ●卒業生を囲む懇談会(2年生) |
特色ある行事:思い出に残る体験が満載
林間学校(1年生・山梨県)
1年生では、山梨県で林間学校を実施します。クラスメイトとの絆を深め、自然の中で協力することの大切さを学びます。
修学旅行(2年生・関西・瀬戸内)
2年生では、関西・瀬戸内方面への修学旅行を実施します。日本の歴史や文化に触れ、見聞を広げる貴重な機会となります。
オーストラリア研修/姉妹校訪問(隔年)
隔年で、オーストラリアの姉妹校との交流を行います。現地での研修や姉妹校訪問を通じて、国際的な視野を広げ、語学力やコミュニケーション能力を高めます。逆に、オーストラリアの姉妹校が川口北高校を訪問する年もあり、国際交流が盛んです。
北高祭(文化祭)
9月に開催される北高祭(文化祭)は、川口北高校最大のイベントの一つです。各クラスや部活動が出し物や展示を行い、学校全体が一体となって盛り上がります。原則一般公開となっており、中学生や保護者の方々も多く来場されます。
体育祭
北高祭と同じく9月に開催される体育祭は、クラス対抗で様々な競技に挑戦します。応援にも力が入り、”チーム川北”の一体感を最も感じられる行事の一つです。
マラソン大会・駅伝大会
マラソン大会(11月)と駅伝大会(2月)では、生徒たちが自分の限界に挑戦します。走ることを通じて、体力と精神力を養います。
百人一首大会(1年生)
1月に1年生を対象とした百人一首大会が開催されます。日本の伝統文化に触れ、古典への関心を高める機会となります。
県立川口北高校の部活動や課外活動
川口北高校では、「文武両道」の精神のもと、部活動も盛んです。成功も失敗も、川北の仲間とともに。日々、わくわくの青春を過ごすことができます。
運動部:関東大会・全国大会を目指して
運動部には以下のような部があり、多くの部が関東大会や全国大会への出場を目指して日々練習に励んでいます。
- 陸上競技部
- 水泳部
- バスケットボール部(男女)
- ハンドボール部(男女)
- サッカー部
- ラグビー部
- バレーボール部(男女)
- 卓球部
- バドミントン部(男女)
- テニス部(男女)
- ソフトテニス部(男女)
- ソフトボール部(女子)
- 剣道部
- 弓道部
主な実績(部活動ガイド2026より抜粋)
- 陸上競技部:2023年関東高校男子400mハードル6位、全国インターハイ出場
- 男子バスケットボール部:インターハイ出場(平成24年・27年)、関東大会出場多数
- ハンドボール部:関東大会出場(令和4年男子、令和5年女子、令和7年女子)
- 剣道部:令和7年度関東大会女子団体ベスト8、男子団体ベスト16
- 弓道部:令和6年度全国高校総体県予選会 男子団体第2位、女子個人第8位、関東選抜大会出場
など、多くの部が県大会・関東大会・全国大会で活躍しています。
文化部:全国レベルの実績も
文化部には以下のような部があり、コンクールや発表会で優秀な成績を収めています。
- 演劇部
- 華道部
- 化学部
- 音楽部
- 茶道部
- 吹奏楽部
- 生物部
- 美術部
- 文芸部
- 書道部
- かるた部
- 囲碁・将棋部
- 軽音楽部
主な実績(部活動ガイド2026より抜粋)
- 演劇部:2024年南部地区秋季演劇発表会「曲がれ!スプーン」第1位、第73回埼玉県高等学校演劇中央発表会出場
- 華道部:全国高校生花生けバトル関東大会出場(令和3年、令和5年)
- 音楽部:ヴォーカルアンサンブルコンテスト優良賞
- 吹奏楽部:第4回中学生・高校生のためのコントラバス・ソロコンテスト全国大会金賞
- 美術部:第48回全国高等学校総合文化祭(岐阜大会)出品
- 書道部:国際高校生選抜書展(書の甲子園)入選
- かるた部:埼玉県高等学校新人かるた大会関東大会出場者選考の部ベスト16、関東大会出場
など、全国レベルの大会で活躍する部も多数あります。
同好会:興味・関心を広げる
川口北高校には、以下のような同好会もあり、生徒の多様な興味・関心に応えています。
- 国際交流同好会
- 写真同好会
- 数学研究同好会
- ハンドメイド同好会
特色ある活動:文武両道を実践
川口北高校の部活動の特徴は、勉強と部活動の両立を図っている生徒が多いことです。部活動を通じて、時間管理能力、優先順位をつける力、困難を乗り越える力などが養われ、これらは大学受験や将来の社会生活にも役立ちます。
また、多くの部が「全員で取り組む」ことを大切にしており、”チーム川北”の精神が部活動にも息づいています。先輩・後輩の縦のつながり、同学年の横のつながりを大切にしながら、互いに高め合い、成長していくことができます。
県立川口北高校の施設と環境
主な施設:充実した学習・部活動環境
川口北高校には、生徒の学習や部活動をサポートする充実した施設が整っています。
普通教室
全ての普通教室にデジタル黒板が設置されており、ICTを活用した授業が行われています。生徒1人1台端末と組み合わせることで、より効果的な学習が可能です。
図書館
4万冊超の図書や電子書籍を利用できる図書館は、自ら学ぶ生徒のサポートをしています。蔵書数が多いだけでなく、電子書籍も利用できるため、様々な分野の知識を得ることができます。
SLルーム(自習室)
SLルームは自習専用の部屋で、放課後や休日に自習する生徒のために開室されています。静かな環境で集中して学習することができます。
体育館
体育の授業や部活動で使用される体育館は、バスケットボール、バレーボール、バドミントンなど、様々なスポーツに対応しています。
グラウンド・テニスコート
広いグラウンドでは、陸上競技、サッカー、ラグビー、ソフトボールなどの部活動が行われています。また、テニス部は校内のクレイコートに加え、パインヒルズTC(砂入り人工芝、ナイター設備あり)も借りて使用しており、恵まれた環境で練習しています。
弓道場
的を8つ付けられる恵まれた弓道場があり、弓道部が活動しています。落ち着いた環境で、日本の伝統文化に触れることができます。
特色ある施設・環境:最先端の学びをサポート
デジタル黒板とICT環境
川口北高校は「DXハイスクール指定校」として、デジタル黒板や生徒1人1台端末を活用した最先端の学びを実践しています。従来の黒板とチョークによる授業とは異なり、動画や画像を使った視覚的でわかりやすい授業が展開されています。
電子書籍の導入
図書館では紙の本だけでなく、電子書籍も利用できます。タブレットやスマートフォンで手軽に読書ができ、いつでもどこでも学ぶことができる環境が整っています。
探究活動のための設備
総合的な探究の時間では、生徒が自らテーマを設定して研究を行います。そのために必要な情報収集やデータ分析のためのPC環境、プレゼンテーションのための機器など、探究活動をサポートする設備が充実しています。
文武両道で難関大学合格を実現する川口北高校
埼玉県立川口北高校は、偏差値59~65程度、入試倍率1.2~1.5倍程度で推移する、埼玉県内でも上位の進学校です。2025年3月卒では、国公立大学に47名、早慶に15名、GMARCHに138名、日東駒専に210名が現役合格するなど、安定した進学実績を誇ります。
同校の最大の特徴は「文武両道」の精神です。学習だけでなく、部活動や学校行事にも全力で取り組むことで、社会で生きる力を総合的に育成しています。「10の力(KK10)」を掲げ、課題発見力・解決力、語学力、協働力などを3年間を通じて身につけるプログラムが充実しています。
また、1年次から計画的に自学自習の習慣を身につけ、2年次には主体的な学習者として成長し、3年次には「受験は団体戦」という意識のもと、仲間と切磋琢磨しながら志望校合格を目指します。2024年度からは全国初となる3学年での「文理融合系」を創設し、データサイエンスや英語探究など、時代の最先端の学びを実践しています。
多様な入試方式にも対応しており、一般選抜はもちろん、学校推薦型選抜や総合型選抜、英語外部検定利用入試など、生徒一人ひとりに合った進路実現をサポートしています。中学生の皆さんにとって、川口北高校は充実した高校生活を送りながら、確かな学力と人間力を育み、難関大学合格を目指せる学校と言えるでしょう。
