創立119年の伝統校!現役進学率88%で難関大学への確実な合格を実現
県立川越女子高校は、明治39年(1906年)の創立以来、119年にわたって女子教育の伝統を築き上げてきた埼玉県屈指の進学校です。「川女」の愛称で親しまれ、「自主・自律の精神」を教育の根幹として、現役進学率88%という優秀な実績を誇ります。
国公立大学103名、早慶上理医96名、GMARCH309名という安定した進学実績と、充実した部活動で文武両道を実現できる理想的な学習環境を提供しています。
県立川越女子高校の入試倍率と偏差値
入学難易度(偏差値)
県立川越女子高校の偏差値は以下の通りです。
- みんなの高校情報:68
- W模擬|新教育スクールガイドウェブ:64(60%水準)
- 市進高校受験情報ナビ:66(80%水準)
偏差値64~68という数値は、埼玉県内でもトップクラスの難関校であることを示しています。特にW模擬の60%水準で64、市進の80%水準で66という数値は、確実な合格を目指すには相当な学力が必要であることを表しています。
入試倍率
過去4年間の入試倍率推移は以下の通りです:
年度 | 志願倍率 | 志願確定倍率 | 受検倍率 | 合格倍率 |
---|---|---|---|---|
2025年度 | 1.20倍 | 1.18倍 | 1.17倍 | 1.17倍 |
2024年度 | 1.32倍 | 1.30倍 | 1.29倍 | 1.29倍 |
2023年度 | 1.37倍 | 1.36倍 | 1.34倍 | 1.34倍 |
2022年度 | 1.35倍 | 1.35倍 | 1.34倍 | 1.33倍 |
2025年度は1.17倍と、ここ数年で最も低い倍率となりました。これは受験生にとって合格のチャンスが広がったことを意味しますが、川越女子高校の人気と難易度が下がったわけではなく、むしろ優秀な生徒が集まる傾向は変わっていません。
県立川越女子高校の歴史と伝統
県立川越女子高校は明治39年(1906年)に川越町立川越高等女学校として創立され、明治44年に県立に移管されました。現在地に移ったのもこの年で、2025年現在で創立119年を迎える県内有数の伝統校です。
創立以来の主な歴史:
- 明治39年(1906年):川越町立川越高等女学校として創立
- 明治44年(1911年):県立に移管、現在地に移転
- 昭和23年(1948年):学制改革により埼玉県立川越女子高等学校に改称
- 平成18年(2006年):スーパーサイエンスハイスクール指定(現在第Ⅳ期)
- 平成31年(2019年):現校舎体制完成
卒業生は3万人を超え、教育、文芸、芸術、マスコミ、法曹、政治経済、医療など多様な分野で活躍しています。特に女子教育の先駆的役割を果たし、「明治、大正、昭和、平成、令和」の5つの時代にわたって優秀な人材を輩出し続けています。
県立川越女子高校の立地と最寄り駅、周辺環境
所在地とアクセス
住所 | 〒350-0041 埼玉県川越市六軒町1丁目23 |
アクセス | 東武東上線川越市駅から徒歩5分 西武新宿線本川越駅から徒歩8分 |
どちらの駅からも徒歩圏内で、都心からのアクセスも良好です。川越市駅からは駅のロータリー正面に校庭のネットが見える近さで、非常に便利な立地です。
周辺環境
川越女子高校は歴史ある川越の市街地中心部に位置し、以下のような恵まれた環境にあります:
文化的環境
- 川越市は「小江戸」として知られる歴史的街並み
- 蔵造りの町並み、時の鐘など文化財が多数
- 川越まつり(ユネスコ無形文化遺産)の舞台
教育環境
- 川越市立中央図書館が近隣
- 文化施設ウェスタ川越が徒歩圏内
- 商業施設と住宅地が調和した環境
この恵まれた立地により、生徒は日常的に歴史と文化に触れながら学校生活を送ることができます。
県立川越女子高校の校風と教育方針
教育目標
民主社会の一員として、幅広い教養と知識・技能を身につけ、正義と平和を愛し、勤労と責任を重んじ、自主・自律の精神に満ちた、自立した人間の育成を図る。
具体的な3つの柱
- 自発的学習態度を養い、特に科学的思考力の育成に努める
- 心身を磨き、明朗にして、品格のある、志の高い人間の育成に努める
- 友愛・協力の精神を培い、正しく美しい社会の創造に貢献しうる人間の育成に努める
特色ある教育活動
スーパーサイエンスハイスクール(SSH)第Ⅳ期
- 2025年度で指定20年目を迎える
- 研究主題:「真の探Q者 未来に翔ける川女WING~世界に羽ばたくゼネラリストと、スペシャリストの育成~」
- 国際的に活躍できる科学系人材の育成
- 企業・研究機関との連携による実践的研究
独自の教育システム
- 2学期制・65分授業による効率的な学習
- 隔週土曜授業で十分な授業時間確保
- 3年次類型選択制(A類型:文系、B類型:理系)
- 大学出張講義による高度な学習機会
- NIE(Newspaper in Education)の積極的活用
独自の校風
「自主・自律の精神」
川越女子高校の最大の特徴は、創立以来受け継がれる「自主・自律の精神」です。これは単なる理念ではなく、「自ら考え、自ら決断し、自ら行う」という責任を伴った行動規範として生徒に根付いています。
川女生の特徴
- 生徒主体の学校運営:紫苑祭(文化祭)の運営から各種委員会活動まで
- 何事にも積極的で明るい雰囲気:「川女魂」と呼ばれる伝統的な気質
- 先輩への憧れと縦のつながり:卒業生との強い絆
- 個性を認め合う風土:多様な価値観を尊重する文化
県立川越女子高校の進路・進学実績
進路・合格者の推移
2025年3月卒業生の実績
- 卒業生数:349名
- 現役進学率:88%
- 延べ合格者数:1,244名
年度 | 卒業生数 | 国公立合格数 | 私立合格数 |
---|---|---|---|
2025年3月 | 349名 | 103名(8.3%) | 1,141名(91.7%) |
2024年3月 | 350名 | 99名(7.8%) | 1,163名(92.2%) |
2023年3月 | 348名 | 117名(8.3%) | 1,288名(91.7%) |
主な大学・短大・専門学校合格実績
国公立大学(2025年3月卒業生)
大学群 | 合格者数 | 主な大学 |
---|---|---|
東京一科医 | 7名 | 東京科学大学4名(内、医学部1名)、京都大学2名、一橋大学1名 |
旧帝大(東大・京大除く) | 3名 | 北海道大学2名、東北大学1名 |
TOCKY | 15名 | お茶の水女子大学11名、筑波大学3名、横浜国立大学1名 |
関東圏国公立 | 67名 | 東京学芸大学13名、埼玉大学10名、群馬大学8名他 |
私立大学(2025年3月卒業生)
大学群 | 合格者数 | 私立延べ合格者比 | 主な大学 |
---|---|---|---|
早慶医 | 40名 | 3.5% | 早稲田大学35名、慶應義塾大学5名 |
上智・理科 | 56名 | 4.9% | 上智大学30名、東京理科大学26名 |
GMARCH | 309名 | 27.1% | 立教大学100名、法政大学74名、明治大学59名他 |
成成明学獨國武 | 86名 | 7.5% | 武蔵大学33名、成城大学18名、國學院大學18名他 |
日東駒専 | 169名 | 14.8% | 東洋大学107名、日本大学33名、駒澤大学16名他 |
女子大学への強い実績
- 日本女子大学:52名
- 東京女子大学:37名
- 津田塾大学:28名
- 実践女子大学:27名
- 昭和女子大学:17名

進路指導の特徴
3年間を通じた体系的指導
- 1年生:基礎学力定着と進路意識形成
- 文化レポート(博物館・美術館見学)
- 学部学科研究
- 保護者のための進路勉強会(年2回)
- 2年生:志望校選択と学力向上
- 難関大・医学部ガイダンス(7月)
- 進学ガイダンス(12月)
- 進学懇談会(受験終了卒業生による指導)
- 3年生:受験対策と進路実現
- 難関大学受験ガイダンス(5月)
- 三者面談(6月・11月)
- 小論文・面接指導
特徴的なサポート体制
- 現役で第一志望校に合格を目標とする指導方針
- 塾・予備校に依存しない校内完結型の進路指導
- 約60名の卒業生による進路懇談会・進学懇談会
- 充実した自習環境(平日19時、休日17時まで開放)
県立川越女子高校のイベント・学校行事
主な年間行事
春の行事
- 4月:新入生歓迎会(「新歓」)- 川女伝統の踊り「ハッチ」披露
- 4月:球技大会 – ドッヂボール、ソフトバレー、バレー、バスケの4種目
- 5月:体育祭 – 華やかな応援合戦が目玉
夏・秋の行事
- 9月:紫苑祭(文化祭) – 年間最大のイベント、1万人以上が来校
- 9月:後夜祭 – 川女生限定の特別イベント
冬・春の行事
- 2月:生徒総会 – 学校運営への生徒参加
- 3月:送別会 – 卒業生を送る会
特色ある行事
紫苑祭(文化祭): 県立川越女子高校最大のイベントで、毎年9月に開催され1万人以上が来校します。紫苑祭実行委員会(紫実)という有志生徒が中心となって運営し、プログラム作りから門作りまで全て生徒主体で実施されます。
- 完全生徒主体の運営
- 各クラス・部活動の多彩な展示・発表
- 川女生限定の「後夜祭」で感動のフィナーレ
- 地域との連携による地域密着型文化祭
体育祭: 各学年1クラスずつが団を組み、色別で競う川女独特のスタイル。華やかな応援合戦では各団が独自の衣装を制作し、上級生が後輩に振り付けを指導することで縦の絆が深まります。
県立川越女子高校の部活動や課外活動
運動部
主な運動部(13部)
- 新体操部 – 手具を操る華麗な演技
- 卓球部 – 専用卓球場9台完備
- 剣道部 – 「明るく・本気・全力」がモットー
- 弓道部 – 県内屈指の実績、全国大会出場歴あり
- バレーボール部 – 文武両道の実現
- 硬式テニス部 – 国公立大会3連覇、関東国公立優勝目指す
- バドミントン部 – 部員38名の大所帯
- ソフトボール部 – 県大会常連の実力校
- 陸上競技部 – 関東大会・全国大会出場実績
- 水泳部 – 関東大会出場(2024年度2名)
文化部
主な文化部(25部)
音楽系:
- 吹奏楽部 – 県コンクール銀賞常連の実力校
- マンドリン部 – 県内屈指の伝統ある部活動
- 弦楽オーケストラ部 – 全国高校総文祭出場(2025年香川大会)
- 音楽部(合唱) – 関東大会出場の強豪
学術・文化系:
- 地球天文部 – SSH課題研究で雨水自動採集装置開発
- 生物部 – チームアライグマ所属、外来生物調査実施
- 英語部 – 全国高校生英語ディベート大会準優勝(2024年度)
- 放送部 – NHK杯全国大会出場常連
- 書道部 – 全国展で多数入賞、書道パフォーマンス「書道ガーズ」
- 美術部 – 県美術展常連、海外研修も実施
特色ある部活動:
- カラーガード部 – 県内唯一、旗やライフルでの演技
- 文芸部 – 部誌『黎明』90号発行、県内最古の文芸誌
特色ある活動
学術研究活動:
- SSH課題研究 – 各部活動が専門性を活かした研究実施
- 校外研究機関との連携 – 大学・企業との共同研究
- 科学系コンテスト – 生物オリンピック、数学オリンピック等参加
国際交流活動:
- 海外研修プログラム – 希望者対象
- 国際理解教育 – SSH活動の一環
- 外国語教育の充実 – 英語劇部、英語部による実践的活動
県立川越女子高校の施設と環境
主な施設
教育施設:
- 本館・新館(教室棟) – 全教室冷暖房・Wi-Fi完備
- 図書館 – 蔵書5万冊、自習室としても利用可能
- 理科実験室 – SSH指定校にふさわしい充実した設備
- 体育館・講堂 – 2018年新築の最新設備
特別教室:
- 音楽室・美術室 – 各部活動に対応した専門設備
- コンピュータ室 – 最新のICT環境
- 和室 – 茶道部活動に使用
運動施設:
- 50mプール(9コース) – 水泳部の活動拠点
- 体育館 – バレーボール、バドミントン等に使用
- グラウンド – 陸上競技、球技に対応
- テニスコート – 硬式・ソフトテニス両部が使用
特色ある施設・環境
- 明治記念館: 川女の歴史を物語る貴重な建物で、明治45年に建設された旧校舎を移築・保存したものです。現在は部室と会議室として使用され、川女の伝統を肌で感じられる特別な空間となっています。
- 合宿所(紫苑館): 3階建ての合宿施設で、120人が宿泊可能です。1階は部室として使用され、冷暖房完備で部活動の宿泊合宿に活用されています。
- 庭園・景観:
- 正門の桜並木 – 春には見事な桜のトンネル
- 日本庭園「陽春の泉」 – 創立80周年記念整備
- 乙女の像 – 創立60周年記念、柳原義達氏作のブロンズ像
- アクセス・周辺環境: 両駅から徒歩圏内という立地の良さに加え、歴史ある川越の街並みに囲まれた文化的に豊かな環境で学習できることも大きな魅力です。
119年の伝統×現役進学率88%!文武両道を実現する埼玉屈指の女子進学校
県立川越女子高校は、偏差値64~68という高い学力水準と、現役進学率88%という確実な進学実績を誇る埼玉県を代表する女子進学校です。明治39年の創立から119年にわたって受け継がれる「自主・自律の精神」は、生徒一人一人の主体性を育み、国公立大学103名、GMARCH309名という優秀な進学実績につながっています。
特筆すべきは、SSH指定20年目を迎える先進的な理数教育と、部活動加入率の高さです。英語部の全国準優勝、弦楽オーケストラ部の全国総文祭出場、硬式テニス部の国公立大会3連覇など、学業面だけでなく課外活動でも全国レベルの実績を残しています。
川越市駅から徒歩5分という恵まれた立地で、歴史ある川越の文化に触れながら学べる環境も大きな魅力です。明治記念館をはじめとする歴史的建造物と最新の教育設備が共存し、伝統と革新を両立させた理想的な学習環境を提供しています。
「川女魂」と呼ばれる積極的で明るい校風のもと、生徒主体の学校運営を通じて真のリーダーシップを育成する川越女子高校は、志高い中学生にとって最適な進路選択といえるでしょう。
