県立大宮高校は、創立99年の伝統を誇る埼玉県を代表する進学校です。普通科偏差値68-71、理数科偏差値69-74という県内最高水準の入試難易度を誇り、理数科では40%の生徒が東京一科医レベルに合格する圧倒的な進学実績を残しています。
「チーム大宮」の精神のもと、部活動加入率95%という高い数値で文武両道を実現し、65分授業とドイツ姉妹校交流などの特色ある教育活動で「未来を創るトップリーダー」の育成を目指しています。
県立大宮高校の入試倍率と偏差値
入学難易度(偏差値)
県立大宮高校の偏差値は以下の通りです。
普通科
- みんなの高校情報:71
- W模擬|新教育スクールガイドウェブ:68(60%水準)
- 市進高校受験情報ナビ:70(80%水準)
理数科
- みんなの高校情報:74
- W模擬|新教育スクールガイドウェブ:69(60%水準)
- 市進高校受験情報ナビ:72(80%水準)
理数科の偏差値74は埼玉県内でもトップクラスの難易度を示しており、県内最難関レベルの学力が要求されます。
入試倍率
過去4年間の入試倍率推移は以下の通りです。
普通科
年度 | 志願倍率 | 志願確定倍率 | 受検倍率 | 合格倍率 |
---|---|---|---|---|
2025年度 | 1.64倍 | 1.51倍 | 1.49倍 | 1.50倍 |
2024年度 | 1.49倍 | 1.41倍 | 1.34倍 | 1.32倍 |
2023年度 | 1.50倍 | 1.44倍 | 1.41倍 | 1.39倍 |
2022年度 | 1.54倍 | 1.47倍 | 1.44倍 | 1.44倍 |
理数科
年度 | 志願倍率 | 志願確定倍率 | 受検倍率 | 合格倍率 |
---|---|---|---|---|
2025年度 | 2.65倍 | 2.23倍 | 2.10倍 | 2.10倍 |
2024年度 | 2.55倍 | 2.48倍 | 2.13倍 | 2.07倍 |
2023年度 | 2.85倍 | 2.65倍 | 2.20倍 | 2.20倍 |
2022年度 | 2.88倍 | 2.45倍 | 2.23倍 | 2.23倍 |
理数科は2.10倍の高倍率となっており、約2人に1人しか合格できない狭き門となっています。
県立大宮高校の歴史と伝統
県立大宮高校は昭和2年(1927年)3月28日に財団法人成均学園高等女学校として設立され、2026年で創立99年を迎える長い歴史と伝統を持つ学校です。
歴史の変遷:
- 昭和2年(1927年):財団法人成均学園高等女学校として創立
- 戦後:学制改革により現在の大宮高等学校へ
- 昭和時代:「スポーツの強い進学校」として知られる
- 平成時代:理数科設置、ドイツ姉妹校交流開始、65分授業・土曜授業導入
- 現在:男女共学の進学校として「未来を創る人材」を育成
卒業生の活躍:
卒業生は3万5千人を超え、教育、研究、政治経済、医療、法曹など様々な分野の第一線で活躍しています。これらの先輩方の実績が、現在の大宮高校の評価と伝統の礎となっています。
県立大宮高校の立地と最寄り駅、周辺環境
所在地とアクセス
住所 | 〒330-0834 さいたま市大宮区天沼町2-323 |
アクセス | さいたま新都心駅東口から徒歩10分 |
さいたま新都心という埼玉県の中枢部に位置し、都心からのアクセスも良好です。新幹線も停車するさいたま新都心駅から徒歩圏内という立地の良さは、通学の利便性だけでなく、将来の就職活動においても大きなメリットとなります。
周辺環境
大宮高校はさいたま新都心地区に位置し、以下のような恵まれた環境にあります:
都市機能の充実
- さいたまスーパーアリーナが近隣
- 埼玉県庁・さいたま市役所などの行政機関
- 商業施設や文化施設が集積
教育環境
- 都市部の利便性と学習環境の両立
- 交通アクセスの良さによる多様な学習機会
- 近代的な都市機能に囲まれた環境
この立地により、生徒は現代社会の中心部で学生生活を送りながら、将来のキャリア形成に向けた様々な刺激を受けることができます。
県立大宮高校の校風と教育方針
教育目標
学問を重んじ、真理と正義を愛し、他人の人格を尊重するとともに、互いに協力して平和な民主国家及び社会の発展に寄与することができる、心身ともにすこやかな人間を育成する。
特色ある教育活動
目指す学校像
「勉強と部活動等の両立の実践と自主自律の精神の涵養により、高い志と強い使命感を持った未来を創るトップリーダーを育てる学校」
独自の教育システム
- 65分授業と土曜授業
- 通常の50分授業の1.3倍の時間を確保
- 実際は1.5倍~2倍の濃度で進行
- 隔週土曜授業で十分な学習時間を確保
- 国際交流プログラム
- ドイツ姉妹校との交流
- 平成8年からルドヴィヒ・ライヒハート校と姉妹提携
- 毎年交互に相互訪問を実施
- グローバル人材育成への取り組み
- ドイツ姉妹校との交流
- 理数科の専門教育
- 35年の歴史を持つ理数科
- 大学研究所訪問や最先端研究への参加
- 「理数探究」による研究発表
独自の校風
「チーム大宮」の精神
県立大宮高校最大の特徴は「チーム大宮」と呼ばれる協働の精神です。生徒・教員が一体となって目標に向かう文化が根付いており、「楽ではないが楽しい大高生活」という言葉に集約されています。
文武両道の実践
- 部活動加入率95%という驚異的な高さ
- 勉学と部活動の両立を前提とした教育方針
- 「何事にも全力で取り組む」校風
自主自律の精神
生徒一人ひとりが主体的に学び、判断し、行動する能力を育成します。この精神は、将来のリーダーとしての資質を育む重要な要素となっています。
県立大宮高校の進路・進学実績
進路・合格者の推移
2025年3月卒業生の実績
- 卒業生数:342名
- 国公立大学合格:160名(14.6%)
- 私立大学合格:937名(85.4%)
- 延べ合格数:1,097名
主な大学・短大・専門学校合格実績
最難関大学(東京一科医):56名合格
- 東京大学:16名
- 京都大学:4名
- 東京科学大学(旧東工大):18名
- 一橋大学:9名
- 医学部医学科:9名
私立最難関大学
- 早慶合計:154名(早稲田大学108名、慶應義塾大学46名)
- 上智・東京理科大学:129名
- GMARCH:319名
理数科の圧倒的実績
- 理数科40名中16名(40%)が東京一科医レベルに合格
- 国公立大学合格率67.5%

進路指導の特徴
「チーム大宮」の進路指導: 3年間を通じた体系的な指導プログラムにより、生徒一人ひとりの進路志望実現をサポートします。
主な指導内容
- 東大情報交換会:月1回の定期開催
- 医学科面接練習会:実践的な面接指導
- 各大学説明会:志望校別の詳細情報提供
- 大高夏の勉強会:3年生対象の集中指導
模試・学力測定
- 1年生:全員3回、選択1回
- 2年生:全員4回、選択2回
- 3年生:全員3回、選択複数回
県立大宮高校のイベント・学校行事
主な年間行事
県立大宮高校では「生徒一人一人が主人公」をモットーに、充実した学校行事を展開しています。
前期の主要行事
- 4月:入学式・始業式、新入生歓迎テスト、実力テスト、大宮オリエンテーション
- 5月:東大・医学部説明会、PTA総会、体育祭、前期中間テスト
- 6月:前期期末テスト、夏期講習
- 7月:東大学部研究室訪問、PTA大学見学会
- 8月:夏期講習、各部合宿、授業開始
- 9月:大高テスト、大高祭(文化祭)
後期の主要行事
- 10月:後期生徒総会、PTA卒業生と学ぶ会、後期プレ中間テスト、修学旅行(2年生)
- 11月:進路面談、大学説明会(2年生)、進路ガイダンス(2年生)、最先端研究施設訪問(理数科)
- 12月:理化学研究所見学会(理数科)、予備考査、共通テスト演習会(3年生)、冬期講習
- 1月:後期期末テスト、共通テストプレ(3年生)
- 2月:理数科教育研究発表会(2年理数科)
- 3月:高校入試、後期期末テスト(1・2年生)、卒業式/スポーツ大会、各部合宿
特色ある行事
- 大高祭(文化祭): 生徒主体で運営される年間最大のイベントで、各クラス・部活動が創意工夫を凝らした展示や発表を行います。
- ドイツ姉妹校交流: 毎年交互にドイツ・ブランデンブルク州の姉妹校と相互訪問を実施し、国際的な視野を育成します。
- 理数科特別行事:
- 最先端研究施設訪問:大学研究室や研究機関での体験学習
- 理数科教育研究発表会:生徒による研究成果の発表
- 理化学研究所見学会:最先端科学技術に触れる機会
県立大宮高校の部活動や課外活動
運動部
県立大宮高校は部活動加入率95%を誇り、文武両道の実現を体現しています。
主な運動部:
- 野球部、卓球部、ソフテニス部、硬式テニス部
- バレーボール部、バスケットボール部、ハンドボール部
- バドミントン部、サッカー部、ラグビー部
- 水泳部、ボート部、陸上競技部
- ダンス部、弓道部、空手道部、剣道部、山岳部
運動部の主な実績:
- 陸上競技部:関東高校選抜新人陸上競技選手権大会出場
- ボート部:関東高校選抜女子舵手付きクォドルプル3位
- 弓道部:関東高校選抜新人弓道大会出場
文化部
主な文化部:
- 英語部、演劇部、物理部、化学研究部、美術部
- クイズ研究部、吹奏楽部、ギター部、生物部
- 家庭部、書道部、茶道部、華道部、箏曲部
- 天文研究部、音楽部、写真部、フォーク部
- 小倉百人一首競技かるた部、文学・漫画研究部、棋道部
文化部の主な実績:
- 英語部:日本高校生パーラメンタリーディベート連盟杯全国大会第5位
- 音楽部:埼玉県合唱コンクール金賞
- 化学研究部:化学グランプリ2022本選銅賞
- 生物部:第68回日本学生科学賞中央予備審査出展
- 物理部:第20回全国物理コンテスト物理チャレンジ2024優良賞
特色ある活動
- 小倉百人一首競技かるた部: 珍しい部活動として、第30回関東地区高等学校小倉百人一首かるた大会への出場実績があります。
- 英語部の国際的活動: 英語ディベートで全国レベルの成績を収め、国際的なコミュニケーション能力の育成に貢献しています。
- 理系部活動の研究活動: 物理部、化学研究部、生物部などが各種コンテストで優秀な成績を収め、将来の研究者育成に寄与しています。
県立大宮高校の施設と環境
主な施設
教育施設:
- 普通教室:各学年10クラス(理数科含む)対応
- 特別教室:理科実験室、音楽室、美術室、家庭科室等
- 図書館:充実した蔵書と学習スペース
- 体育館:各種体育活動・部活動に対応
最新の学習環境:
- ICT設備:全教室にプロジェクター設置
- 65分授業対応:効率的な学習を支援する教室設計
- 自習環境:定期考査前は19時まで教室使用可能
特色ある施設・環境
- 理数科専用施設: 理数科設置35年の実績を活かした、理数教育に特化した実験・研究施設が充実しています。
- 国際交流施設: ドイツ姉妹校交流のための国際交流スペースや語学学習環境が整備されています。
- 部活動施設: 95%という高い部活動加入率を支える充実した部活動施設が各運動部・文化部に対応して整備されています。
- アクセス環境: さいたま新都心駅から徒歩10分という立地により、都心部からの通学が容易で、将来の進路選択においても大きなメリットとなります。
理数科40%が東京一科医合格!埼玉最高峰で文武両道を極める進学校
県立大宮高校は、普通科偏差値68-71、理数科偏差値69-74という埼玉県最高水準の学力を誇る進学校です。理数科では40%の生徒が東京一科医レベルに合格し、早稲田大学108名、東京科学大学18名、東京大学16名という圧倒的な進学実績を残しています。
創立99年の伝統に裏打ちされた「チーム大宮」の精神のもと、部活動加入率95%という驚異的な数値で真の文武両道を実現しているのが最大の特徴です。65分授業とドイツ姉妹校交流、理数科による専門教育など、独自の教育システムにより「未来を創るトップリーダー」の育成を目指しています。
さいたま新都心駅から徒歩10分という立地の良さと、県内最高レベルの教育環境、そして全国レベルの部活動実績を兼ね備えた大宮高校は、埼玉県内で最難関大学進学と充実した高校生活の両方を求める中学生にとって、理想的な選択肢といえるでしょう。特に理数科での学習を通じて将来的に研究者や医師を目指す生徒には、これ以上ない環境が整っています。
ただし、高い偏差値と倍率が示すように、入学には相当な学力と準備が必要です。また、入学後も65分授業や高度な学習内容についていくためには、継続的な努力が求められます。部活動への積極的な参加も期待されるため、時間管理能力や体力面での準備も重要といえるでしょう。これらの点を理解した上で、大宮高校での充実した3年間を通じて、将来のリーダーとしての基礎を築くことができる学校です。
