【2025年】県立春日部高校の進路・大学進学実績(国公立・私立)

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埼玉県立春日部高等学校は、「質実剛健・文武両道」の校風のもと、バランスの取れた人材育成を行っている伝統ある男子校です。2025年3月卒業生(352人)の進学実績では、国公立大学102人(29.0%)、私立大学を含む延べ合格者数815人という充実した結果を残しました。

東京大学1人、京都大学2人をはじめ、東北大学18人、北海道大学9人など難関国公立大学への合格実績を誇り、私立大学でもGMARCH297人合格という優秀な成果を上げています。本記事では、春日部高校の詳細な進学実績と5年間の推移について解説します。

目次

県立春日部高校現役生の大学合格状況|2025年3月卒

項目合格者数割合
卒業生数352人
延べ合格者数815人100.0%
国公立大学102人29.0%
私立大学713人87.5%
卒業生1人あたり私立大学合格数2.03

春日部高校の特徴として、私立大学への合格実績が非常に充実している点が挙げられます。卒業生1人あたり2.03の私立大学に合格しており、併願戦略が功を奏している結果といえます。

県立春日部高校の国公立大学の現役合格状況

最難関大学|東京一科+医学部医学科への合格状況

大学名合格者数前年比
東京大学1人±0人
京都大学1人±0人
東京科学大学(旧東工大)2人+2人
一橋大学1人-4人
国公立医学部医学科1人
(東北大学)
±0人
(山形大学)
合計6人-2人

最難関大学への合格者は6人で、卒業生の1.7%に相当します。東京大学、京都大学各1人ずつの合格は、春日部高校の学力レベルの高さを示しています。東京科学大学2人の合格は、同校の理系教育の充実を物語っており、工学分野への強い関心がうかがえます。国公立医学部医学科への合格者は東北大学の1人で、地域医療を担う人材として期待されます。

難関大学|旧帝大(東大・京大除く)への合格状況 ※医学部除く

大学名合格者数前年比
北海道大学3人-3人
東北大学12人±0人
名古屋大学1人+1人
大阪大学3人±0人
九州大学0人±0人
合計19人-2人

東北大学12人は地理的な近さもあり、春日部高校生にとって人気の高い選択肢となっています。その他北海道大学3人、大阪大学3人、名古屋大学1名という実績は、全国規模での挑戦意欲の高さを表しています。

準難関大学|TOCKY(筑波・お茶の水女子・千葉・神戸・横国)への合格状況 ※医学部除く

大学名合格者数前年比
筑波大学5人±0人
千葉大学9人-2人
神戸大学2人+2人
横浜国立大学1人-2人
お茶の水女子大学0人±0人
合計17人-2人

千葉大学9人は安定した実績を示しており、関東圏の国公立大学として春日部高校生に人気があります。同大学は工学部・理学部への進学が中心で、研究環境の充実と首都圏へのアクセスの良さが魅力となっています。筑波大学5人は研究環境を重視する生徒に選ばれる傾向にあり、特に理系分野での先進的な研究への参加が期待されます。

関東圏国公立の合格状況 ※医学部除く

大学群合格者数主要大学
関東圏主要国公立52人埼玉大26人、電気通信大3人、東京農工大3人他

埼玉大学26人は地元志向の現れで、特に工学部、教育学部への進学が多く見られます。同大学への進学者は地域貢献への意識が高く、将来は埼玉県内外での教育者やエンジニアとしての活躍が期待されます。

その他、電気通信大学3人、東京農工大学3人は、それぞれ情報工学分野、農学・工学分野での専門性を求める生徒の選択です。これらの大学は就職実績も優秀で、実践的な技術教育を通じて社会で即戦力となる人材を育成します。

その他国公立の合格状況 ※医学部除く

その他の国公立大学への合格者数は8人で、地方国公立大学への挑戦も継続的に行われています。

県立春日部高校の私立大学の合格状況|2025年3月卒

私立大学の合格者数は713人で、春日部高校生の多くが私立大学も併願している状況がわかります。

私立最難関大学|早慶上理医への現役合格状況

大学群合格者数割合主要大学の内訳
早慶医54人6.6%早稲田38人、慶應16人
上智・理科大・ICU52人6.4%上智11人、東京理科大41人
合計106人13.0%

早慶上理への合格者106人は、卒業生352人の30.1%、私立大学合格者の14.9%に相当する素晴らしい実績です。早稲田大学は、総合大学としての魅力が春日部高校生に高く評価されているのでしょう。また慶應義塾大学16人には将来の財界リーダーとしての活躍が期待されます。東京理科大学41人は春日部高校の理系教育の成果を示しており、上智大学11人は国際性豊かな教育環境を求める生徒の選択で、外国語学部、理工学部での学びが中心となっています。

私立難関大学|GMARCHへの現役合格状況

大学名合格者数割合
明治大学91人11.2%
法政大学71人8.7%
中央大学52人6.4%
立教大学46人5.6%
青山学院大学23人2.8%
学習院大学14人1.7%
合計297人36.4%

GMARCH297人は非常に充実した実績で、春日部高校生の主力合格群となっています。明治大学91人、法政大学71人と合格者数が際立っており、中央大学52人、立教大学46人と続きます。これらの大学群は就職実績も安定しており、春日部高校生の堅実な進路選択を表しています。

その他私立大学への現役合格状況

大学群合格者数主要大学
成成明学獨國武42人成城大学、成蹊大学、明治学院大学等
日東駒專111人日本大45人、東洋大53人、駒澤大11人、専修大2人
四工大+農94人芝浦工大43人、東京電機大32人等
文東立松産玉武16人文教大、東京経済大等
大東亜帝国4人各大学少数ずつ

日東駒專111人は、中堅私立大学として多くの春日部高校生が進学している状況を示しています。

県立春日部高校現役生の合格状況の推移|2021年~2025年

5年間の基本データ推移

年度卒業生数国公立合格者数国公立合格率私立合格者数
2025年352人102人29.0%713人
2024年351人105人29.9%695人
2023年358人107人29.9%749人
2022年351人110人31.3%803人
2021年356人104人29.2%599人

5年間の推移を見ると、国公立合格率は29~31%の間で安定しており、春日部高校の安定した教育力がうかがえます。

県立春日部高校の国公立大学の現役合格状況推移|2021年~2025年

最難関大学|東京一科+医学部医学科への現役合格状況の推移

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年度合格者数東京大学京都大学一橋大学医学部医学科
2025年6人1人1人1人1人
2024年8人1人1人5人0人
2023年9人3人2人2人1人
2022年7人1人0人3人0人
2021年6人0人3人2人0人

最難関大学レベルでは6~9人で推移しており、2023年度の9人が最高実績となっています。

難関大学|旧帝大(東大・京大除く)の現役合格状況の推移 ※医学部除く

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年度合格者数北海道大学東北大学名古屋大学大阪大学
2025年19人3人12人1人3人
2024年21人4人12人0人3人
2023年17人6人10人2人2人
2022年11人4人6人0人1人
2021年27人6人15人3人2人

東北大学への合格実績が安定して高く、春日部高校生の主要な進学先となっています。

準難関大学|TOCKY(筑波・お茶の水女子・千葉・神戸・横国)への合格状況の推移 ※医学部除く

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年度合格者数筑波大学千葉大学横浜国立大学神戸大学
2025年17人5人9人1人2人
2024年19人5人11人3人0人
2023年23人6人12人5人0人
2022年26人5人12人9人0人
2021年19人8人9人2人0人

千葉大学への安定した合格実績が特徴的で、関東圏の国公立大学として人気があります。

関東圏国公立大学の現役合格状況の推移 ※医学部除く

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年度合格者数埼玉大学電気通信大学東京農工大学その他
2025年52人26人3人3人20人
2024年49人19人3人2人25人
2023年43人11人3人3人26人
2022年50人24人4人1人21人
2021年41人13人6人2人20人

埼玉大学への合格者数は年度による変動がありますが、地元国公立大学として継続的に進学者を輩出しています。

県立春日部高校の私立大学の現役合格状況の推移|2021年~2025年

最難関:早慶上理医の現役合格状況の推移

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年度早慶医上智・理科大・ICU合計
2025年54人52人106人
2024年59人46人105人
2023年73人55人128人
2022年53人61人114人
2021年63人65人128人

早慶上理ICUへの合格者数は100人台で推移しており、安定した実績を示しています。

私立難関大学|GMARCHの現役合格状況の推移

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年度合格者数明治大学法政大学中央大学立教大学青山学院大学
2025年297人91人71人52人46人23人
2024年279人93人73人52人25人22人
2023年264人87人65人56人33人11人
2022年307人116人72人63人22人15人
2021年259人96人58人48人36人13人

GMARCH合格者数は260~310人の間で推移しており、春日部高校生の主要な合格群となっています。

その他私立大学の現役合格状況の推移

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年度日東駒專四工大+農成成明学獨國武
2025年111人94人42人
2024年93人71人41人
2023年134人73人46人
2022年108人108人50人
2021年52人70人38人

中堅私立大学群への合格実績も充実しており、多様な進路選択が可能な環境が整っています。

県立春日部高校の3年間の教育・進路指導プログラム

春日部高校では、「3年間を見通した進路指導」として、各学年に応じた段階的な指導プログラムを実施しています。

1年次:学習習慣確立と高い目標設定期

指導目標:学習習慣を身につけ、高い目標を志す

主な進路行事

  • 進路講演会「春高生になるために!」(4月):高校生活のスタートにあたっての心構え
  • 選択科目説明会(5月):2年次に向けた科目選択の基礎知識
  • 保護者対象説明会・保護者面談(6月):家庭との連携強化
  • 大学模擬授業(10月):大学レベルの学問に触れる機会
  • 難関大説明会(1月):最難関大学への意識醸成
  • 社会人OBによる進路トーク(2月):将来の職業への理解を深める

2年次:将来像具体化と受験準備開始期

指導目標:将来像を考える・2年次後半より授業を柱とした受験勉強開始

主な進路行事

  • 選択科目説明会(5月):3年次選択科目の最終決定
  • 保護者面談(6月):進路選択に関する家庭との連携
  • 春高卒業生による大学生活を聞く会(7月):リアルな大学生活の情報
  • 大学模擬授業(10月):専門分野への関心を深める
  • 進路講演会「進路実現のため何をすべきか」(12月)
  • 保護者対象進路講演会(12月)
  • 難関大説明会(12月):具体的な受験戦略の検討
  • 『進路のしおり』配布:詳細な進路情報の提供
  • チャレンジ共通テスト(1月):実戦形式での力試し
  • 東大・京大・一橋大・東工大・医学部医学科の先輩と語る会:最難関大学合格者による直接指導
  • 卒業生による合格体験を聴く会(3月):先輩の成功体験から学ぶ

3年次:第一志望校合格実現期

指導目標:第一志望校合格を目指す

主な進路行事

  • 保護者対象進路講演会(4月):受験年度のスタートにあたって
  • 『合格体験記』『大学進学参考資料』等入試データ配布:具体的な受験情報の提供
  • 保護者面談(6月):夏期に向けた学習戦略
  • 進路講演会「第一志望に合格するために今何をすべきか?」(6月)
  • 進路講演会「第一志望に合格するために今何をすべきかⅡ?」(11月)
  • 東大・京大・一橋大・東工大・医学部医学科の先輩と語る会:直前期のアドバイス
  • 保護者面談(11月):併願校選択等の最終調整
  • 大学入学共通テスト激励会(1月):全校挙げての激励
  • 進路講演会「個別試験に向けて」(1月):二次試験対策

大学授業体験プログラム

春日部高校では、高校在学中に本格的な大学の授業を体験できる充実したプログラムを用意しています。

大学教授による模擬講義(令和6年度実施実績)

対象講師講義内容
1年生千葉大学名誉教授 斎藤恭一先生大学での先端研究と理系英語
2年生千葉大学法政経学部講師 後藤剛志先生法政経済学の基礎と応用
希望者東北大学工学研究科教授 成田史生先生工学分野の最先端研究

大学体験授業・見学(令和6年度実施)

春日部高校では、文化祭の代休などを利用して、以下の大学での体験授業・見学を実施しています。

国公立大学
  • 東京大学(本郷・駒場キャンパス):OBによる研究室見学、大学院生との懇談会
  • 東北大学:OBによる学部説明・施設案内・入試相談
  • 一橋大学:OBによる大学概要説明、入試体験談、キャンパスツアー
  • 筑波大学:大学概要、入試説明、模擬講義体験
  • 千葉大学:院生による研究発表、研究室見学
私立大学
  • 早稲田大学:大学概要、入試説明、模擬講義
  • 慶應義塾大学:大学概要、入試説明、模擬講義
  • 東京理科大学:大学概要、入試説明、模擬講義、研究室見学

これらのプログラムにより、生徒たちは高校在学中から大学での学びを具体的にイメージし、進路選択に活かすことができます。

春日部高校同窓会による全面サポート体制

春日部高校の進路指導の大きな特徴として、同窓会による強力なバックアップ体制があります。

大河滔々奨学基金

  • 同窓会による資金面でのサポート
  • 経済的理由で進学が困難な生徒への支援
  • 大学受験に関わる費用の一部補助

キャリアサポートプログラム

  • 現役生への人的支援
  • 春高入学後から大学受験までの継続サポート
  • 大学生OBへの就職支援活動も実施
  • 春高の魅力向上に資する活動への貢献

具体的なサポート内容

  • OBによる進路相談・学習指導
  • 業界研究・職業研究のサポート
  • 大学生活に関するアドバイス
  • 就職活動に関する情報提供・相談

このように、春日部高校では入学から就職まで、同窓会との連携により一貫したキャリアサポートを受けることができる環境が整っています。

月次進路情報の充実

進路指導部から発行される「進路情報」では、月1回程度、時期に応じた必要な情報を提供しています:

  • 入試結果分析と対策
  • 模試結果の活用方法
  • 大学選びのポイント
  • 受験戦略の立て方
  • 保護者向けサポート情報

これらの情報により、生徒・保護者・教員が一体となって進路実現に取り組むことができる体制を整えています。

この追加情報により、春日部高校の進路指導プログラムがより詳細で充実した内容として紹介できるようになりました。同窓会のサポート体制まで含めた包括的な指導システムは、同校の大きな魅力の一つといえるでしょう。

文武両道を実践する春高で未来への礎を築こう

県立春日部高校は、「質実剛健・文武両道」の精神のもと、バランスの取れた教育を実践する男子校です。2025年3月卒業生の進学実績では、国公立大学102人(29.0%)、GMARCH297人合格という安定した成果を収めています。東京大学、京都大学をはじめとする最難関大学から、日東駒專レベルの中堅私立大学まで、多様な進路選択が可能な環境が整っています。

3年間を通じた体系的な進路指導プログラム、OBとの密接な連携、実践的な大学体験授業など、充実したサポート体制が生徒一人ひとりの進路実現を支援しています。文武両道を実践しながら、確実に大学合格を目指す中学生にとって、春日部高校は理想的な学習環境といえるでしょう。

<参照元>
ページ内の大学合格実績やデータは各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各高校の最新データをご確認ください。

・県立春日部高校公式サイト https://kasukabe-h.spec.ed.jp/

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