【2025年】県立川口北高校の進路・大学進学実績(国公立・私立)

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埼玉県立川口北高校は、「文武両道の精神のもと、高い志と品格を備えた未来を拓くグローバルリーダーを育成する学校」を目指す進学校です。

本記事では、2025年3月卒業生の現役合格実績を中心に、過去5年間の推移や同校の特色ある進路指導プログラムについて詳しくご紹介します。中学生の皆さんや保護者の方々が、高校選びの参考にしていただける内容となっています。

目次

県立川口北高校現役生の大学合格状況|2025年3月卒

全体の現役合格状況:卒業生356名中、1,231名が大学に現役合格

2025年3月卒業生356名のうち、延べ1,231名が大学に現役合格しました。このうち国公立大学には49名(4.0%)、私立大学には1,182名(96.0%)が合格しています。

国公立と私立の割合を見ると、私立大学が圧倒的に多いのは、多くの生徒が複数の私立大学を併願受験しているためです。卒業生1人あたりの私立大学合格数は3.32校となっており、一般的に生徒は3〜4校の私立大学に合格していることがわかります。これは、共通テスト利用入試、全学部入試、個別学部入試など、多様な入試方式を活用して合格の可能性を広げている結果と言えます。

また、川口北高校では「大学に合格すること」をゴールとせず、大学受験を通じて人間的成長を遂げることを重視しています。そのため、部活動や学校行事にも全力で取り組みながら、学習面でも着実に実力を伸ばしていく教育方針が、この高い合格実績につながっていると考えられます。

県立川口北高校の国公立大学の現役合格状況

最難関大学|東京一科医+医学部医学科への現役生の合格状況

旧帝大医学部や難関国公立医学部に着実に合格者を輩出

区分合格者数前年比
国公立合計49名+9名
東京一科医0名±0名

2025年3月卒では、国公立大学(大学校含む)への合格者は49名となりました。前年の40名から9名増加しており、国公立大学を志望する生徒の学力向上と、適切な進路指導の成果が表れています。

最難関の東京一科医(東京大学、京都大学、一橋大学、東京科学大学+国公立医学部医学科)への合格者は今年は出ませんでしたが、過去には継続的に合格者を輩出しています。特に2022年には現役で一橋大学に1名の合格者を出しており、最難関大学への挑戦を続ける生徒が存在することがわかります。

国公立大学の合格者数の増加は、川口北高校が1年次から計画的に共通テスト対策を行い、2年次には主体的な学習習慣を確立させることで、幅広い科目での学力を養成している成果と言えるでしょう。国公立大学受験には6〜8科目の対策が必要となるため、早期からの計画的な学習が重要です。

難関大学|旧帝大(東大・京大・医学部除く)への現役生の合格状況

北海道大学に1名合格、地方旧帝大への挑戦を継続

大学名合格者数前年比
旧帝大合計1名+1名
北海道大学1名+1名
東北大学0名±0名
名古屋大学0名±0名
大阪大学0名±0名
九州大学0名±0名

2025年は北海道大学に1名の合格者を出しました。前年は0名でしたので、1名の増加となります。旧帝国大学は日本を代表する研究型総合大学であり、高い学力と研究意欲が求められます。

北海道大学は、広大なキャンパスと充実した研究環境で知られ、文系・理系ともに高い教育水準を誇ります。地方の旧帝大は、首都圏の難関大学とは異なる魅力があり、じっくりと学問に取り組みたい生徒にとって理想的な環境です。

準難関大学|TOCKY(筑波・お茶の水女子・千葉・神戸・横国)への現役生の合格状況

筑波大・千葉大・横浜国大に計9名が合格、首都圏難関国立に強み

大学名合格者数前年比
TOCKY合計9名+8名
筑波大学3名+3名
お茶の水女子大学0名±0名
千葉大学3名+2名
神戸大学0名±0名
横浜国立大学3名+3名

2025年は筑波大学、千葉大学、横浜国立大学にそれぞれ3名ずつ、合計9名が合格しました。前年の1名から大幅に増加しており、首都圏の難関国立大学への合格実績が大きく向上しています。

TOCKYと呼ばれるこれらの大学は、旧帝大に次ぐ難関国立大学として位置づけられ、特に筑波大学は研究力で、千葉大学は医学部・薬学部・工学部で、横浜国立大学は経済学部・経営学部で高い評価を得ています。首都圏に位置しながら、充実した教育環境と研究施設を備えているため、首都圏での就職を考える生徒にとって魅力的な選択肢となっています。

関東圏国公立大学の現役生の合格状況(医学部除く)

埼玉大に10名、高崎経済大に5名など、地元国公立に安定した合格実績

大学名合格者数前年比
関東圏国公立合計27名-3名
茨城大学0名-1名
宇都宮大学0名-2名
群馬大学1名+1名
埼玉大学10名-3名
電気通信大学1名+1名
東京外国語大学0名-1名
東京学芸大学1名-1名
高崎経済大学5名+4名
埼玉県立大学9名+1名
東京都立大学0名-2名

関東圏の国公立大学には27名が合格しました。前年の30名から3名減少していますが、依然として安定した実績を維持しています。特に埼玉大学に10名、埼玉県立大学に9名、高崎経済大学に5名と、地元や近隣の国公立大学に多くの合格者を出しています。

埼玉大学は、地元の国立大学として教育学部や経済学部で高い評価を得ており、教員志望や地元での就職を考える生徒にとって魅力的な選択肢です。埼玉県立大学は、保健医療福祉学部を中心に看護師や理学療法士などの医療専門職を目指す生徒に人気があります。高崎経済大学は、公立大学でありながら経済学部・地域政策学部で実践的な教育を行っており、学費が比較的安価なことも魅力です。

川口北高校の所在地である埼玉県から通学しやすい国公立大学への合格実績が安定していることは、生徒が自宅から通学しながら質の高い教育を受けられる選択肢を確保できていることを示しています。

その他国公立大学の合格状況

全国の国公立大学に12名が合格、幅広い地域への進学実績

その他の国公立大学(関東圏以外)には12名が合格しました(前年9名から3名増)。これには地方の国立大学や公立大学が含まれており、生徒が全国の様々な大学を選択肢として考えていることがわかります。

川口北高校では、国公立大学の前期日程だけでなく、中期日程・後期日程や全国の大学まで視野を広げて考えることを推奨しています。特に後期日程では、前期日程とは異なる大学や学部を選択することで、合格の可能性を高めることができます。このような戦略的な受験指導が、全国の国公立大学への合格実績につながっていると考えられます。

県立川口北高校の私立大学の現役合格状況|2025年3月卒

私立最難関大学|早慶上理医への現役合格状況

早慶上理医に計20名が合格、前年から7名増加の好成績

大学グループ合格者数前年比
私立合計1,182名-36名
早慶医15名+7名
上智・理科・ICU5名-9名

私立最難関の早稲田大学、慶應義塾大学、私立医学部には15名が合格しました(前年8名から7名増)。内訳は、早稲田大学13名、慶應義塾大学2名となっています。早慶への合格者数が前年から大幅に増加したことは、川口北高校の進学指導力の向上を示す重要な指標です。

早稲田大学は、政治経済学部、法学部、商学部、国際教養学部など多様な学部を持ち、幅広い分野で日本を代表する教育を提供しています。慶應義塾大学は、経済学部、法学部、商学部などで伝統と実績を誇り、特に就職面で高い評価を得ています。

また、上智大学、東京理科大学、ICU(国際基督教大学)には5名が合格しました(前年14名から9名減)。上智大学は国際性と語学教育で、東京理科大学は理工系の教育で、ICUはリベラルアーツ教育で知られています。これらの大学も私立最難関に位置づけられ、高い学力が求められます。

早慶上理医への合格者合計は20名となり、川口北高校が私立最難関大学への合格実績を着実に積み上げていることを示しています。これは、1年次からの計画的な学習指導、2年次の主体的学習者育成、3年次の受験対策という段階的なプログラムが効果を上げている証拠と言えるでしょう。

私立難関大学|GMARCHへの現役合格状況

GMARCHに138名が合格、学習院・明治・法政が好調で前年から16名増

大学名合格者数前年比
GMARCH合計138名+16名
学習院大学25名+11名
明治大学35名+13名
青山学院大学11名+5名
立教大学8名-11名
中央大学18名+3名
法政大学41名-5名

GMARCHには138名が合格し、前年の122名から16名増加しました。これは川口北高校の進学実績の中核をなす重要な数字です。GMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)は、早慶に次ぐ私立難関大学群として位置づけられ、高い就職実績と充実した教育環境を誇ります。

特に学習院大学(25名、前年比+11名)、明治大学(35名、前年比+13名)、青山学院大学(11名、前年比+5名)で大きく合格者数を伸ばしています。明治大学への合格者35名は特筆すべき実績で、同大学の政治経済学部、商学部、法学部、国際日本学部などへの進学が想定されます。学習院大学は少人数教育と伝統的な学風で知られ、青山学院大学は渋谷という立地と国際性で人気があります。

法政大学には41名が合格しており、GMARCH の中で最も多くの合格者を出しています。法政大学は15学部を持つ総合大学で、多様な学問分野から選択できることが魅力です。中央大学は法学部が特に有名で、18名の合格者を出しています。立教大学は8名と前年から減少しましたが、同大学の国際性と学びの質を考えると、引き続き重要な進学先です。

私立中堅人気大学|成成明学獨國武・日東駒専への現役合格状況

成成明学獨國武に113名、日東駒専に210名が合格、幅広い実績を継続

大学グループ合格者数前年比
成成明学獨國武113名-23名
日東駒専210名-67名

成成明学獨國武(成蹊大学、成城大学、明治学院大学、獨協大学、國學院大學、武蔵大学)には113名が合格しました(前年138名から23名減)。内訳は、成蹊大学14名、成城大学12名、明治学院大学8名、獨協大学50名、國學院大學17名、武蔵大学12名となっています。

成成明学獨國武は、GMARCHに次ぐ私立大学群として位置づけられ、それぞれ特色ある教育を提供しています。成蹊大学は吉祥寺に位置し、少人数教育と就職支援で知られています。成城大学は世田谷区という立地と伝統ある学風が魅力です。明治学院大学はキリスト教系の大学で国際交流が盛んです。

特に獨協大学への合格者が50名と多いのは、大学のある草加市が川口市に隣接していること、また同大学の外国語学部や国際教養学部が語学教育に強みを持ち、川口北高校のグローバル教育の方針と合致しているためと考えられます。國學院大學は神道系の大学で、文学部や法学部で伝統的な教育を行っています。武蔵大学は少人数のゼミ教育で知られ、きめ細かい指導が特徴です。

日東駒専(日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学)には210名が合格しました(前年277名から67名減)。内訳は、日本大学71名、東洋大学90名、駒澤大学29名、専修大学20名です。日東駒専は、首都圏の主要私立大学として幅広い学部を持ち、多くの卒業生を社会に送り出しています。

東洋大学への合格者が90名と最も多いのは、同大学が白山、朝霞、川越、板倉という4つのキャンパスを持ち、朝霞・川越キャンパスが埼玉県に位置するため、通学の便が良いことも一因と考えられます。日本大学は16学部87学科を持つ日本最大級の総合大学で、多様な進路選択が可能です。

これらの中堅人気大学への豊富な合格実績は、川口北高校の生徒が幅広いレベルの大学に対応できる学力を身につけていることを示しています。また、安全校として確実に合格を確保しながら、より上位の大学にも挑戦できる環境が整っていることがわかります。

その他私立大学への現役合格状況

大東亜帝国、四工大、女子大など幅広い私立大学に合格

大学グループ合格者数
大東亜帝国133名
四工大+農71名
女子大95名
その他私立大学398名

大東亜帝国(大東文化大学、東海大学、亜細亜大学、帝京大学、国士舘大学)には133名が合格しました(前年133名と同数)。内訳は、大東文化大学59名、東海大学13名、亜細亜大学16名、帝京大学32名、国士舘大学13名となっています。大東亜帝国は、首都圏の中堅私立大学として多様な学部を持ち、スポーツや実学教育に力を入れています。

四工大+農(芝浦工業大学、工学院大学、東京電機大学、東京都市大学、東京農業大学)には71名が合格しました(前年67名から4名増)。これらは理工系に特化した私立大学で、芝浦工業大学は私立理工系大学のトップクラスに位置づけられます。理工系を志望する生徒にとって、これらの大学は国公立大学と併願する重要な選択肢となっています。

女子大には95名が合格しました(前年77名から18名増)。主な合格先は、十文字学園女子大学、大妻女子大学、共立女子大学、実践女子大学、昭和女子大学、津田塾大学、東京女子大学、日本女子大学、東京家政大学などです。特に東京家政大学31名、日本女子大学10名、昭和女子大学9名と、伝統ある女子大への合格実績が目立ちます。女子大は少人数教育やきめ細かいキャリア支援で知られ、女子生徒にとって魅力的な選択肢です。

その他の私立大学にも398名が合格しています。これには様々な専門分野の大学が含まれており、生徒一人ひとりの興味関心や将来の目標に合わせた多様な進路選択が実現していることがわかります。

県立川口北高校現役生の合格状況の推移|2021年~2025年

県立川口北高校の国公立大学の現役合格状況推移|2021年~2025年

最難関大学|東京一科医+医学部医学科への現役合格状況の推移

過去5年間で安定的に国公立合格者を輩出、2023年は70名の高実績

年度国公立合計東京一科医
2025年3月49名0名
2024年3月40名0名
2023年3月70名0名
2022年3月54名1名
2021年3月53名0名

過去5年間で、国公立大学(大学校含む)への合格者数は40名~70名の間で推移しています。2023年は70名と特に好調で、これは卒業生356名のうち約20%に相当する高い割合です。国公立大学受験には幅広い科目の学習が必要なため、この実績は川口北高校の総合的な学力育成の成果を示しています。

2024年と2025年は40名台とやや減少していますが、これは年度による変動の範囲内と考えられます。国公立大学志望者数や共通テストの難易度、2次試験の状況など、様々な要因が影響します。それでも毎年40名以上の合格者を安定的に輩出していることは、川口北高校の国公立大学対策が確立されていることを示しています。

東京一科医レベルへの合格は2022年に1名出ています。最難関大学への挑戦は容易ではありませんが、川口北高校では生徒の高い志を支援し、目標に向かって努力する環境を整えています。たとえ最難関大学への合格者数が年度により変動しても、挑戦する姿勢そのものが生徒の成長につながっていると言えるでしょう。

難関大学|旧帝大(東大・京大・医学部除く)の現役合格状況の推移

旧帝大への挑戦を継続、少数ながら着実に合格者を輩出

年度旧帝大合計
2025年3月1名
2024年3月0名
2023年3月2名
2022年3月0名
2021年3月1名

旧帝大への合格者数は年度により0〜2名と変動がありますが、過去5年間で4名の合格者を出しています。旧帝国大学は日本を代表する研究型総合大学であり、入試難易度が極めて高いため、少数でも継続的に合格者が出ていることは評価に値します。

旧帝大受験は、共通テストで高得点を取ることはもちろん、2次試験で記述力や論述力が求められるため、総合的な学力が必要です。川口北高校では、このような最難関・難関大学を目指す生徒に対して、個別の指導や添削、面接練習などのサポートを提供しています。

準難関大学|TOCKY(筑波・お茶の水女子・千葉・神戸・横国)の現役合格状況の推移

2025年は大幅増の9名、首都圏難関国立への合格力が大きく向上

年度TOCKY合計
2025年3月9名
2024年3月1名
2023年3月6名
2022年3月2名
2021年3月4名

TOCKYへの合格者数は、過去5年間で1〜9名と変動がありますが、2025年は9名と大きく伸びました。前年の1名から8名増加したことは、川口北高校の首都圏難関国立大学対策が大きく進展したことを示しています。

この急激な増加の背景には、いくつかの要因が考えられます。まず、共通テストの基礎学力向上に加えて、2次試験対策を早期から計画的に進めたことが挙げられます。特に筑波大学、千葉大学、横浜国立大学は2次試験の配点が高く、記述力や論述力が重要です。川口北高校では、小論文や記述式問題の添削指導を充実させており、その成果が表れたと考えられます。

また、TOCKYの大学は首都圏に位置し、自宅から通学できる生徒も多いため、経済的な理由からも人気があります。川口北高校では、生徒や保護者と進学費用についても相談しながら志望校を決定するよう指導しており、現実的かつ適切な進路選択ができる環境を整えています。

関東圏国公立大学の現役合格状況の推移

地元国公立に安定した合格実績、2023年は47名と過去最多

年度関東圏国公立合計
2025年3月27名
2024年3月30名
2023年3月47名
2022年3月39名
2021年3月30名

関東圏の国公立大学への合格者数は、過去5年間で27〜47名と推移しており、2023年の47名をピークに、安定して20名以上を維持しています。関東圏の国公立大学には、埼玉大学、埼玉県立大学、高崎経済大学、宇都宮大学、群馬大学、電気通信大学、東京学芸大学、東京都立大学などが含まれ、幅広い選択肢があります。

特に埼玉大学と埼玉県立大学は、川口北高校から通学しやすい地元の国公立大学として、毎年安定した合格者を出しています。埼玉大学は教育学部、経済学部、理学部、工学部を持つ総合大学で、教員志望者や地元就職希望者に人気があります。埼玉県立大学は保健医療福祉学部を持ち、看護師、理学療法士、作業療法士などの医療専門職を目指す生徒の重要な進学先となっています。

2023年の47名という数字は、国公立大学志望者の約60%以上が関東圏の大学に合格したことを示しており、地元志向と国公立志向の両方を満たす進路選択ができていることがわかります。川口北高校では、生徒の経済的状況や通学の利便性も考慮しながら、最適な進路選択をサポートしており、その成果が現れていると言えるでしょう。

県立川口北高校の私立大学の現役合格状況の推移|2021年~2025年

最難関私大:早慶上理医の現役合格状況の推移

早慶上理医への合格者数は年度により変動、2025年は早慶が15名と好調

年度早慶医上智・理科・ICU
2025年3月15名5名
2024年3月8名14名
2023年3月12名28名
2022年3月9名14名
2021年3月5名7名

早慶への合格者数は、過去5年間で5〜15名と変動がありますが、2025年は15名と近年で最も多い結果となりました。これは前年の8名から約2倍の増加であり、川口北高校の私立最難関大学対策が大きく進展したことを示しています。

早慶は私立大学の最高峰として位置づけられ、入試難易度が極めて高い大学です。特に学部別入試では、各学部の特性に合わせた対策が必要となります。2025年の内訳は早稲田大学13名、慶應義塾大学2名となっており、早稲田大学への合格者が多いのが特徴です。

一方、上智・理科・ICUへの合格者数は、2023年の28名をピークに、2025年は5名と減少しています。これは受験戦略の変化や志望者数の変動によるものと考えられます。上智大学は外国語学部や国際教養学部で知られ、東京理科大学は理工系の私立最難関大学として位置づけられています。

過去5年間の早慶上理医への合格者合計を見ると、毎年12〜40名が合格しており、川口北高校が私立最難関大学への進学実績を着実に積み上げていることがわかります。特に2025年の早慶15名という実績は、今後さらなる飛躍が期待できる結果と言えるでしょう。

私立難関大学|GMARCHの現役合格状況の推移

GMARCHへの合格者数は安定、2023年は200名と過去最多

年度GMARCH合計
2025年3月138名
2024年3月122名
2023年3月200名
2022年3月136名
2021年3月133名

GMARCHへの合格者数は、過去5年間で122名~200名の間で推移しています。2023年は200名と特に好調で、これは卒業生356名の約56%(私立大学延べ合格者に占める割合では14.5%)に相当する高い割合です。2025年は138名と前年から16名増加しており、再び上昇傾向にあることがわかります。

GMARCHは、早慶に次ぐ私立難関大学群として位置づけられ、高い就職実績と充実した教育環境を誇ります。過去5年間の推移を詳しく見ると、各大学への合格者数にも変動があります。例えば、明治大学は2025年に35名と多くの合格者を出しており、川口北高校の生徒が同大学の入試傾向をよく研究していることがうかがえます。法政大学も毎年30〜40名程度の合格者を出しており、安定した実績を残しています。

GMARCHへの合格は、川口北高校の進学実績の中核をなしています。これらの大学は、都心に位置し通学の便が良いこと、多様な学部から選択できること、就職実績が高いことなど、多くのメリットがあります。川口北高校では、共通テスト利用入試、全学部入試、個別学部入試など、多様な入試方式を戦略的に活用するよう指導しており、その成果が高い合格実績につながっていると考えられます。

私立中堅人気大学|成成明学獨國武・日東駒専の現役合格状況の推移

日東駒専は200名超を安定的に維持、幅広い実績を継続

年度成成明学獨國武日東駒専
2025年3月113名210名
2024年3月138名277名
2023年3月148名265名
2022年3月119名282名
2021年3月152名223名

成成明学獨國武には、過去5年間で毎年100名以上が合格しています。2021年の152名、2023年の148名と、年度により140〜150名の合格者を出すこともあり、安定した実績を残しています。2025年は113名とやや減少していますが、これは上位大学(GMARCH以上)への合格者が増えたことの裏返しとも考えられます。

成成明学獨國武の中でも、特に獨協大学への合格者が毎年40〜50名程度と多いのが特徴です。獨協大学は外国語学部や国際教養学部で語学教育に強みを持ち、川口北高校のグローバル教育の方針とよく合致しています。また、埼玉県草加市に位置し、通学の便が良いことも人気の理由の一つです。

日東駒専には、過去5年間で毎年200名以上が合格しており、安定した実績を残しています。特に2024年は277名、2022年は282名と、280名前後の合格者を出す年もあります。2025年は210名とやや減少していますが、依然として200名以上を維持しており、川口北高校の合格実績の重要な基盤となっています。

日東駒専の中でも、東洋大学への合格者が毎年90〜130名程度と特に多いのが特徴です。東洋大学は白山、朝霞、川越、板倉の4つのキャンパスを持ち、通学しやすいことが人気の理由と考えられます。日本大学も毎年70〜90名程度の合格者を出しており、16学部87学科という幅広い選択肢が魅力です。

これらの中堅人気大学への豊富な合格実績は、川口北高校の生徒が幅広いレベルの大学に対応できる学力を身につけていることを示しています。また、安全校として確実に合格を確保しながら、より上位の大学にも挑戦できる環境が整っていることがわかります。川口北高校では、目標校・実力相応校・安全校のバランスを考えた受験戦略を指導しており、その成果が現れていると言えるでしょう。

その他私立大学の現役合格状況の推移

毎年350名以上が合格、多様な進路選択を実現

年度その他私立大学
2025年3月398名
2024年3月371名
2023年3月425名
2022年3月416名
2021年3月355名

その他の私立大学への合格者数も、過去5年間で毎年350名以上と安定しています。2023年は425名と特に多く、2025年も398名と高い水準を維持しています。これには大東亜帝国、四工大+農、女子大、その他多様な私立大学が含まれています。

この豊富な合格実績は、川口北高校の生徒が自分の興味関心や将来の目標に合わせて、幅広い大学から選択していることを示しています。川口北高校では、偏差値やブランドだけでなく、「職業と学問のつながりを考える」「似た名称の学部・学科を比較する」「学校の立地や雰囲気を確認する」など、多角的な視点から大学を選ぶよう指導しています。

特に、医療系や教育系、芸術系、体育系など、専門性の高い分野を目指す生徒にとって、その他の私立大学には魅力的な選択肢が多く含まれています。例えば、看護学部のある大学、栄養学部のある大学、芸術学部のある大学など、自分の目指す職業に直結した学びができる大学を選ぶことができます。

県立川口北高校の3年間の教育・進路指導プログラム

「川口北高校で過ごす3年間すべてが進路指導」の理念

川口北高校では、「大学に合格すること」を最終ゴールとは考えていません。大学受験を通して生徒のみなさんが人間的に大きな成長を遂げる過程を支援し、社会に出て活躍する人材を育てることを目指しています。

この理念に基づき、川口北高校では授業だけでなく、部活動、学校行事、委員会活動、係活動など、すべての活動を進路指導の一環として位置づけています。部活動で最後まで粘り強く取り組む力、学校行事でクラスメイトと協力する力、委員会活動で自ら考えて行動する力など、これらすべてが将来社会で活躍するために必要な力です。

特に重要なのは、「文武両道」の精神です。勉強だけに集中するのではなく、部活動にも全力で取り組むことで、時間管理能力、優先順位をつける力、困難を乗り越える力などが養われます。これらの力は、大学受験はもちろん、大学入学後や社会に出てからも役立つ、生涯にわたる財産となります。

本校で身につけたい10の力(KK10)

川口北高校では、卒業までに以下の10の力を身につけることを目標としています。これらは「KK10」と呼ばれ、川口北高校の教育の柱となっています。

  1. 課題発見力:社会や身の回りの課題を見つける力
  2. 課題解決力:見つけた課題を解決するために行動する力
  3. 語学力:英語をはじめとする外国語でコミュニケーションする力
  4. 継続力:目標に向かって最後まで粘り強く取り組む力
  5. 創造力:新しいアイデアを生み出す力
  6. 協働力:他者と協力して物事を成し遂げる力
  7. 共感力:他者の気持ちを理解し寄り添う力
  8. 対話力:他者と建設的な対話をする力
  9. 発信力:自分の考えを効果的に伝える力
  10. 情報活用力:情報を適切に収集・分析・活用する力

これらの力は、学校行事、部活動、探究活動、授業など、すべての教育活動を通じて育成されます。生徒は行事や前期・後期を終えた節目に、自分自身でどの力を伸ばすことができたかを振り返ります。また、1、2年の後期に実施する「学びみらいPASS」という外部テストでも、これらと同様の力を客観的に測定し、自己の成長を確認することができます。

学年別の主な取り組み

【1年生】学びの型を身につける

  • 自学自習オリエンテーションで予習・授業・復習のサイクルを学ぶ
  • SL-Timeで新聞を読んで要約し、クラスで発表する
  • 探究活動をスタート

【2年生】主体的な学習者を目指す

  • 3日間の自学自習の時間を設け、生徒自身が学習計画を作成
  • 学びみらいPASSで客観的に力を測定
  • 海外研修などのチャンスに積極的に挑戦

【3年生】進化した自学自習で受験に臨む

  • 「受験は団体戦」を仲間と確認しながら主体的な学習者になる
  • 推薦型・総合型選抜、一般選抜に向けた準備
  • 大学入学共通テスト対策

多様な入試方式への対応

川口北高校では、一般選抜だけでなく、学校推薦型選抜(公募制・指定校制)、総合型選抜、英語外部検定利用入試など、多様な入試方式に対応した指導を行っています。

  • 学校推薦型選抜(公募制推薦)では、大学側の条件を満たしていれば校長の推薦によって出願できます。近年、国公立大学において公募制推薦での募集定員を増やす動きがあり、受験の機会を増やすことにつながっています。川口北高校では、第一希望の大学にこの制度があるかどうか調べることを推奨しており、調査書の成績基準を満たす生徒には積極的に活用を勧めています。
  • 学校推薦型選抜(指定校制推薦)では、大学から指定された条件を満たす生徒を高校が推薦します。希望者が多い場合は校内選考を通過した者のみ出願できます。指定校推薦の枠は、過去の合格者の大学での成績や出席状況によって変動するため、川口北高校では合格後も入学前課題にしっかり取り組むよう指導しています。
  • 総合型選抜では、各大学のアドミッション・ポリシー(入学者の受け入れ方針)と受験生の能力・適性・意欲・目的意識が合致しているかどうかが重視されます。川口北高校では、志望理由書や活動報告書の書き方を指導し、面接練習やプレゼンテーションの練習も行います。
  • 英語外部検定利用入試では、英検、TOEIC、TOEFL、IELTSなどの外部検定の級やスコアを活用できます。出願資格として活用したり、得点換算として活用したり、加点として活用したりと、大学により様々な方式があります。川口北高校では、生徒に早い段階から外部検定の受験を推奨し、有利に入試を進められるようサポートしています。

文武両道を実践しながら難関大学合格を実現する川口北高校

川口北高校は、国公立・GMARCH以上に安定した合格実績を持つ文武両道の進学校

埼玉県立川口北高校は、過去5年間で国公立大学に毎年40名以上、GMARCHには100名以上の合格者を輩出している進学校です。2025年3月卒では、早慶に15名、GMARCHに138名、日東駒専に210名が合格しました。

同校の特徴は、「文武両道」の精神のもと、学習だけでなく部活動や学校行事にも全力で取り組むことで、社会で生きる力を総合的に育成している点です。「10の力(KK10)」を掲げ、課題発見力・解決力、語学力、協働力などを3年間を通じて身につけるプログラムが充実しています。

また、1年次から計画的に自学自習の習慣を身につけ、2年次には主体的な学習者として成長し、3年次には「受験は団体戦」という意識のもと、仲間と切磋琢磨しながら志望校合格を目指します。

多様な入試方式にも対応しており、一般選抜はもちろん、学校推薦型選抜や総合型選抜、英語外部検定利用入試など、生徒一人ひとりに合った進路実現をサポートしています。

中学生の皆さんにとって、川口北高校は充実した高校生活を送りながら、確かな学力と人間力を育み、難関大学合格を目指せる学校と言えるでしょう。

この高校の先輩たちに続くなら、まずは“入試本番の傾向”を知ろう

2020年~2025年(昨年度)の全教科の問題を掲載し、すべての問題にわかりやすい解説つき
各教科の出題傾向と対策、公立高校合格のめやす、選抜のしくみ、入試情勢など、受験に役立つ情報が1冊にまとめられています

<参照元>
ページ内の大学合格実績やデータは各高校のホームページやパンフレットを参照しています。しかしながら、参照したタイミングによっては速報データであったり、年度をまたぎ変更となっている場合もありますので、正確なデータは各高校の最新データをご確認ください。

・県立川口北高校公式サイト https://kawaguchikita-h.spec.ed.jp/

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