県立大宮高校は、埼玉県内屈指の進学校として毎年優秀な大学合格実績を誇ります。2025年3月卒業生342名のうち、国公立大学160名(14.6%)、私立大学937名(85.4%)という高い合格率を達成しました。
特に注目すべきは理数科の実績で、1学年40人程度の生徒の内、最難関国公立の東京一科に16名(約40%)が合格する圧倒的な結果を残しています。「チーム大宮」として教員・生徒が一丸となった進路指導により、毎年安定した難関大学合格実績を維持しています。
県立大宮高校の国公立大学の現役合格状況
最難関大学|東京一科+医学部医学科への合格状況
大学名 | 合格者数 | (内、理数科) | 前年比 |
---|---|---|---|
東京一科医 合計 (東京科学大の医学部2名の重複は除く) | 56名 | (27名) | +9名 |
東京大学 | 16名 | (7名) | +1名 |
京都大学 | 4名 | – | +1名 |
東京科学大学(旧東工大+旧医科歯科大) | 18名 | (4名) | +5名 |
一橋大学 | 9名 | (1名) | +1名 |
国公立医学部 | 9名 (東京科学2、筑波2、新潟2、信州1、奈良県立医科1、防衛医科大学校1) | (4名) (東京科学1、筑波1、新潟1、防衛医科大学校1) | -2名 |
最難関レベルでは56名が合格し、前年の47名から大幅に増加しました。東京科学大学(旧東京工業大学+旧東京医科歯科大学)への18名合格は特筆すべき成果で、理系教育の充実ぶりを物語っています。この56名という数値は卒業生の16.4%に相当し、6人に1人が最難関レベルに合格していることになります。
難関大学|旧帝大(東大・京大除く)への合格状況 ※医学部除く
大学名 | 合格者数 | (内、理数科) | 前年比 |
---|---|---|---|
旧帝大 合計 | 22名 | 2名 | -1名 |
北海道大学 | 7名 | 2名 | ±0 |
東北大学 | 15名 | ー | -1名 |
名古屋大学 | 0名 | ー | ±0 |
大阪大学 | 0名 | ー | ±0 |
九州大学 | 0名 | ー | ±0 |
旧帝大クラスでは22名が合格し、東北大学15名の合格者数が際立っています。地域的に近い東北大学への進学者が多いのが特徴です。北海道大学7名の合格者数も安定しており、全国の難関大学への進学実績の幅の広さを示しています。
旧帝大レベルへの合格者は前年比-1名とほぼ横ばいですが、これは東京一科医レベルへの志望者増加による結果とも考えられます。
準難関大学|TOCKY(筑波・お茶の水女子・千葉・神戸・横国)への合格状況 ※医学部除く
大学名 | 合格者数 | (内、理数科) | 前年比 |
---|---|---|---|
TOCKY 合計 | 36名 | (4名) | -7名 |
筑波大学 | 16名 | (2名) | +3名 |
お茶の水女子大学 | 6名 | (1名) | +4名 |
千葉大学 | 11名 | -7名 | |
神戸大学 | 0名 | ±0 | |
横浜国立大学 | 3名 | (1名) | -7名 |
TOCKYレベルでは36名が合格しました。筑波大学16名の合格者数は安定しており、地理的アクセスの良さも影響していると考えられます。TOCKY全体では前年比-7名となりましたが、これは東京一科医レベルへの志望者増加による影響と分析できます。筑波大学の増加は、つくばエクスプレスの開通による利便性向上も一因と考えられます。
関東圏国公立の合格状況 ※医学部除く
大学名 | 合格者数 | (内、理数科) | 前年比 |
---|---|---|---|
関東圏国公立 合計 | 32名 | (1名) | -7名 |
埼玉大学 | 13名 | (1名) | -5名 |
東京農工大学 | 9名 | -1名 | |
東京学芸大学 | 7名 | +2名 | |
東京都立大学 | 2名 | ±0 | |
東京外国語大学 | 1名 | -3名 |
地元埼玉大学への13名合格をはじめ、関東圏の国公立大学に32名が合格しています。埼玉大学への合格者数が最も多いのは地元志向の表れであり、通学の利便性や保護者の意向も影響していると考えられます。
関東圏国公立全体では前年比-7名となりましたが、これは上位校への志望者増加による結果と分析できます。地域密着型の進学選択と難関校志向のバランスが取れた結果といえるでしょう
その他国公立の合格状況
全国各地の国公立大学に14名が合格し、多様な進路選択が行われています。これらの大学への進学は、生徒個々の専門分野への関心や将来の目標に基づいた選択と考えられ、大宮高校の多様性のある進路指導の成果を示しています。
県立大宮高校の私立大学の合格状況|2025年3月卒
私立最難関大学|早慶医への現役合格状況
大学名 | 合格者数 | (内、理数科) | 前年比 |
---|---|---|---|
早慶医 合計 | 168名 | (28人) | +39名 |
早稲田大学 | 108名 | (10人) | +28名 |
慶應義塾大学 | 46名 | (12人) | +8名 |
医学部医学科 | 14名 | (6人) | +3人 |
早慶、私立医学部医学科では168名が合格し、前年から36名の大幅増加となりました。特に早稲田大学108名の合格者数は圧巻で、私立最難関への確実な進学力を示しています。この数値は卒業生の約32%に相当し、3人に1人が早稲田大学に合格していることになります。
上智・理科大への現役合格状況
大学名 | 合格者数 | (内、理数科) | 前年比 |
---|---|---|---|
上智・理科 合計 | 129名 | (17名) | +2名 |
上智大学 | 26名 | +11名 | |
東京理科大学 | 103名 | (17名) | -9名 |
上智・東京理科大学レベルでは129名が合格しました。東京理科大学103名の合格者数は理系の強さを示しており、大宮高校の特色が表れています。東京理科大学は特に工学部・理学部で定評があり、大宮高校の SSH指定校としての教育成果が反映されています。
私立難関大学|GMARCHへの現役合格状況
大学名 | 合格者数 | 前年比 |
---|---|---|
GMARCH 合計 | 319名 | -53名 |
明治大学 | 122名 | -39名 |
青山学院大学 | 31名 | +4名 |
立教大学 | 64名 | +12名 |
中央大学 | 36名 | -29名 |
法政大学 | 66名 | -1名 |
GMARCHレベルでは319名が合格し、明治大学122名の合格者数が最多となっていますが、前年比-39名と大幅な減少となりました。これは上位校志向の強まりを反映していると考えられます。GMARCH全体では前年比-53名の減少となりましたが、これは早慶上理医レベルへの合格者増加による相対的な結果と分析できます。
その他私立大学への現役合格状況
その他私立大学への合格者は335名で、多様な進路選択が行われています。一人あたり2.74校の私立大学合格という数値は、戦略的な受験指導の成果といえます。
県立大宮高校”理数科”現役生の大学合格状況|2025年3月卒
理数科の優秀な進学実績
項目 | 合格者数 | 延べ合格者比 |
---|---|---|
合計 | 62名 | 100% |
東京一科医 | 16名 | 25.8% |
旧帝+TOCKY | 6名 | 9.7% |
その他国公立 | 5名 | 8.1% |
早慶医 | 28名 | 45.2% |
その他私立 | 17名 | 27.4% |
大宮高校理数科約40名の国公立・私立大学の延べ合格者数を母数とすると、4人に1人が東京一科医に合格、ほぼ半数が早慶医に合格するという驚異的な実績を残しました。これは全国の高校の中でもトップクラスの数値です。
このような実績は、理数科独自のカリキュラムと、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校としての先進的な理数教育プログラムの成果と考えられます。また、大学との連携や研究活動への参加なども、生徒の学習意欲向上に寄与しているでしょう。
県立大宮高校現役生の合格状況の推移|2023年~2025年
項目 | 2025年3月 | 2024年3月 | 2023年3月 |
---|---|---|---|
卒業生数 | 342名 | 351名 | 350名 |
延べ合格数 | 1,097名 | 1,161名 | 1,088名 |
国公立合格数 | 160名 | 176名 | 152名 |
私立合格数 | 937名 | 985名 | 936名 |
国公立合格率 | 14.6% | 15.2% | 14.0% |
私立合格率 | 85.4% | 84.8% | 86.0% |
全体的に見ると、卒業生数は350名前後で安定しており、国公立大学合格率も14~15%の高水準を維持しています。3年間を通じて一定の水準を保っていることは、安定した教育体制と進路指導の質の高さを示しています。
県立大宮高校の国公立大学の現役合格状況推移|2023年~2025年
最難関大学|東京一科+医学部医学科への現役合格状況の推移
大学名 | 2025年3月 | 2024年3月 | 2023年3月 |
---|---|---|---|
合計 | 56名 | 47名 | 39名 |
東京大学 | 16名 | 15名 | 12名 |
京都大学 | 4名 | 3名 | 1名 |
東京科学大学(旧東工大+旧医科歯科大) ※2024年までは東京工業大のみ | 18名 | 13名 | 10名 |
一橋大学 | 9名 | 8名 | 9名 |
医学部合計 | 9名 | 8名 | 7名 |
最難関レベルでは39名→47名→56名と着実に増加しており、特に2025年度は大幅な伸びを示しています。この3年間で17名の増加は県内でも際立った成果で、「チーム大宮」の進路指導の質の高さを証明する結果といえるでしょう。特に2025年度の大幅な伸びは、進路指導プログラムの成熟とコロナ禍からの完全復活を示す象徴的な数値です。
難関大学|旧帝大(東大・京大除く)の現役合格状況の推移 ※医学部除く
大学名 | 2025年3月 | 2024年3月 | 2023年3月 |
---|---|---|---|
合計 | 22名 | 23名 | 20名 |
北海道大学 | 7名 | 7名 | 7名 |
東北大学 | 15名 | 16名 | 13名 |
旧帝大クラスでは20~23名で安定推移しており、特に東北大学への進学者数が多いのが特徴です。
準難関大学|TOCKY(筑波・お茶の水女子・千葉・神戸・横国)への合格状況の推移 ※医学部除く
大学名 | 2025年3月 | 2024年3月 | 2023年3月 |
---|---|---|---|
合計 | 36名 | 43名 | 41名 |
筑波大学 | 16名 | 13名 | 16名 |
千葉大学 | 11名 | 18名 | 13名 |
お茶の水女子大学 | 6名 | 2名 | 5名 |
横浜国立大学 | 3名 | 10名 | 7名 |
TOCKYレベルでは40名前後で推移していますが、大学により変動があります。旧帝大も含めると東北・関東圏以外(大阪・名古屋・九州・神戸)を受験する生徒は少ないもしくはいないようです。
関東圏国公立大学の現役合格状況の推移
関東圏の国公立大学では30~40名程度で推移しており、地元志向の傾向が見られます。これらの大学への安定した進学実績は、地域に根ざした教育機関としての役割を果たしていることを示しています。
県立大宮高校の私立大学の現役合格状況の推移|2023年~2025年
最難関:早慶医の現役合格状況の推移
大学名 | 2025年3月 | 2024年3月 | 2023年3月 |
---|---|---|---|
早慶医合計 | 168名 | 129名 | 132名 |
早稲田大学 | 108名 | 80名 | 79名 |
慶應義塾大学 | 46名 | 38名 | 47名 |
医学部医学科 | 14名 | 11名 | 6名 |
早慶医レベルでは2025年度に168名と大幅に増加し、3年間で最高の実績を残しました。126名→118名→154名という推移は、2024年度の一時的な減少から大幅な回復を示しており、進路指導の継続的な改善効果が表れています。
私立難関大学|MARCHの現役合格状況の推移
大学名 | 2025年3月 | 2024年3月 | 2023年3月 |
---|---|---|---|
MARCH合計 | 319名 | 372名 | 308名 |
明治大学 | 122名 | 161名 | 110名 |
青山学院大学 | 31名 | 27名 | 28名 |
立教大学 | 64名 | 52名 | 59名 |
中央大学 | 36名 | 65名 | 48名 |
法政大学 | 66名 | 67名 | 63名 |
GMARCHレベルでは300~370名で推移しており、2024年度をピークに調整が見られます。308名→372名→319名という推移は、2024年度の大幅な増加から2025年度は適正化されたことを示しています。この変動は早慶上理医レベルへの志向の強まりを反映した結果と考えられます。
その他私立大学の現役合格状況の推移
その他私立大学では300~400名で推移しており、多様な進路選択が継続されています。これらの数値は、生徒一人ひとりの適性と希望に応じたきめ細かな進路指導の成果を表しています。
県立大宮高校の3年間の教育・進路指導プログラム
「チーム大宮」の進路指導方針
県立大宮高校では、「チーム大宮」として教員・生徒が一丸となった進路指導を展開しています。3年間を通して生徒一人ひとりの進路志望を実現することを目標に、以下の方針で指導を行っています。
学年別指導方針
1年生:学習習慣の確立と基礎理解
- 学習習慣の確立:高校レベルの学習リズムを身につける
- 職業・学問理解の深化:将来の方向性を見極める基礎づくり
- 進路行事:「大学と学び」講演会
2年生:進路計画の策定と実行
- 大学・学部内容の理解:具体的な進路目標の設定
- 進路実現計画の立案:自主的な学習計画の構築
- 進路行事:卒業生懇談会、大学説明会、医学科志望者説明会(3月)
3年生:志望校合格への総仕上げ
- 志望校別情報提供の充実:大学別の詳細な入試情報提供
- 学習サポートの強化:個別指導の充実
- 進路行事:東大情報交換会(月1回)、各大学説明会、面接練習会
充実した進路支援体制
面談・相談体制
- 担任による個人面談:年4回実施
- 保護者面談:年1回実施
- 進路説明会:1年2回、2年2回、3年6回
模試・学力測定
- 1年生:全員3回、選択1回
- 2年生:全員4回、選択2回
- 3年生:全員3回、選択複数回
特別指導プログラム
- 大高夏の勉強会(3年生対象)
- 夏期講習(全学年対象)
- 共通テストプレ(3年生、年2回)
- 医学科面接練習会(3年生)
大学別特別指導
最難関大学対策
- 東大情報交換会:4月~9月まで月1回実施
- 東大・医学科説明会(1・2年生対象)
- 一橋大・東工大説明会(3年生対象)
- 東北大説明会(3年生対象)
医学部受験対策
- 医学科志望者説明会:年2回実施
- 医学科面接練習会:実践的な面接指導
- 医学部受験情報提供:各大学の詳細な入試情報
この体系的な進路指導により、東京一科医合格をはじめとする圧倒的な進学実績を実現しています。
理数科40%が東京一科医合格!埼玉県最難関校の圧倒的実績
県立大宮高校は、2025年3月卒業生342名中、国公立大学160名(14.6%)、私立大学937名(85.4%)という優秀な進学実績を残しました。特に理数科では40名中16名(40%)が東京一科医レベルに合格するという、県内トップクラスの優秀な数値を達成しています。
早稲田大学108名、東京科学大学18名、東京大学16名など、最難関大学への豊富な合格実績は、「チーム大宮」として教員・生徒が一丸となった進路指導の成果です。3年間を通じた体系的な指導プログラムと、東大情報交換会や医学科面接練習会などの充実したサポート体制により、生徒一人ひとりの進路志望実現を強力にバックアップしています。
埼玉県内で最難関大学への進学を目指す中学生にとって、県立大宮高校は理想的な選択肢といえるでしょう。特に理数科での学習を希望し、将来的に東京大学や医学部を目指す生徒には、これ以上ない環境が整っています。
