埼玉の高校吹奏楽部強豪ランキング|公立・私立TOP20校を成績から徹底比較!

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埼玉県の高校吹奏楽部は、全国的にも高いレベルを誇り、多くの名門校がしのぎを削っています。吹奏楽コンクールはもちろん、アンサンブルコンテストやマーチングコンテストといった舞台も存在しますが、規模や歴史、そして参加校数の多さを考えると、多くの高校にとっての目標はやはり「全日本吹奏楽コンクール」です。

本記事では、過去10年間(2015年度~2024年度)の吹奏楽コンクールの成績をもとに、埼玉県内の高校吹奏楽部をスコア化し、TOP20校をランキング形式で紹介します。

目次

埼玉の高校吹奏楽部が出場するコンクールやコンテスト

吹奏楽部の大会は大きく分けて3種類あります。

  • 吹奏楽コンクール
  • アンサンブルコンテスト
  • マーチングコンテスト

いずれも全国大会へとつながりますが、歴史の長さや参加校数の規模を考えると、吹奏楽コンクールが最も重要な大会と位置付けられています。

埼玉県の吹奏楽コンクールにはA部門からD部門までありますが、全国大会に直結するのはA部門です。埼玉県の場合は

埼玉県吹奏楽コンクール地区大会 →埼玉県吹奏楽コンクール県大会 → 西関東(埼玉・群馬・山梨・新潟)吹奏楽コンクール → 全日本吹奏楽コンクール

という流れになっており、全国大会に出場できるのは西関東吹奏楽コンクールからわずか3校のみという狭き門です。

吹奏楽コンクールのA〜D部門の違い(高校の部・要点だけ)

  • Aの部(55名以内)
    全国大会に直結する“本線”。課題曲→自由曲の順で演奏し、合計12分以内。課題曲はその年の全日本吹奏楽連盟指定曲。指揮者は課題曲・自由曲とも同一。編成は基本の木管・金管・打楽器(擬音含む)+Cb/Pf/Celesta/Hp可。自由曲は1曲扱い(同一楽曲内の複数楽章は合算して1曲とみなす)。
  • Bの部(35名以内)
    小編成の座奏コンテスト。7分以内自由曲のみ。編成はA準拠+エレキベース可。全国へは直結せず、地区・県・支部での成果を競う位置づけ。
  • Cの部(20名以内)
    さらに少人数向け。7分以内/自由曲のみ。小編成での表現力・アンサンブル力が評価軸。
  • Dの部(人数制限なし)
    人数自由の部。7分以内/自由曲のみ編成制限が最も緩やか(A・B・Cで定める編成の縛りの例外扱い)。

ランキングスコア算出方法

今回のランキングは、吹奏楽コンクールの成績(Aの部)をポイント化して集計しました。対象期間は2015年度~2024年度の10年間です。ポイント配分は以下の通りです。

  • 全日本吹奏楽コンクール(全国大会)
    • 金賞:300点
    • 銀賞:200点
    • 銅賞:150点
  • 西関東吹奏楽コンクール(支部大会)
    • 金賞:100点
    • 銀賞:50点
    • 銅賞:30点
  • 埼玉県大会(県大会)
    • 金賞:15点
    • 銀賞:10点
    • 銅賞:5点

このスコアを各年度ごとに加算し、合計点でランキングを決定しています。尚、2020年度はコロナ禍によりコンクールが中止となったため全校0ポイントとしています。

【2025年度版】埼玉の吹奏楽部強豪ランキングTOP20

吹奏楽コンクールの過去10年間の実績を集計した結果、埼玉県内の高校吹奏楽部TOP20が出そろいました。

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No.ポイント高校名所在地24年度成績
🏆1位(同率)2300pt埼玉栄高校さいたま市🏆全国・金賞
🏆1位(同率)2300pt県立伊奈学園総合高校北足立郡🏆全国・金賞
🥉3位1950pt春日部共栄高校春日部市🏆全国・金賞
4位800pt花咲徳栄高校加須市🏆西関東・金賞
5位710ptさいたま市立浦和高校さいたま市🏆西関東・金賞
6位665pt県立越谷南高校越谷市🥈西関東・銀賞
7位560pt県立越谷北高校越谷市🏆西関東・金賞
8位300pt叡明高校越谷市🏆西関東・金賞
9位215pt県立松伏高校北葛飾郡Bの部出場
10位210pt県立大宮高校さいたま市🥈県・銀賞
11位205pt県立不動岡高校加須市🥈県・銀賞
12位190pt狭山ヶ丘高校入間市🥈県・銀賞
13位180pt秋草学園高校狭山市地区・銀賞
14位150pt星野高校川越市🏆県・金賞
15位130pt県立越谷西高校越谷市地区・銀賞
16位125pt県立和光国際高校和光市🥈県・銀賞
17位110pt浦和学院高校さいたま市🥉県・銅賞
18位90pt県立蕨高校蕨市地区・銀賞
19位65pt川口市立高校川口市🥈県・銀賞
20位50pt県立春日部東高校春日部市🥉県・銅賞

ランキング総評|“御三家”と公立の台頭が並び立つ埼玉吹奏楽シーン

今回のランキングでは、埼玉栄高校・伊奈学園総合高校・春日部共栄高校の3校が「御三家」として抜きん出た存在感を示しました。埼玉栄と伊奈学園は全国大会常連として金賞を積み重ね、全国的にもトップクラスの評価を確立。春日部共栄も西関東・全国で安定して結果を出し、私立の厚みを象徴しています。特に2024年度の伊奈学園“五冠(金)”は歴史的快挙で、全国の吹奏楽界に大きなインパクトを与えました。

その「御三家」を追うのが、私立の花咲徳栄高校や叡明高校や市立浦和高校・越谷南高校・越谷北高校といった公立勢。いずれも西関東大会で金賞を勝ち取り、県内トップクラスの実力を着実に示しています。叡明高校は創部からわずか数年で部員数200名を超える規模に成長し、直近3年連続で西関東金賞という快進撃。新時代の旗手として注目を集めています。

さらに、大宮高校や不動岡高校といった伝統校が堅実に結果を残し、安定した存在感を発揮。11〜20位には、マーチングやアンサンブルで全国級の実績を持つ学校や、地域に根差した活動で評価を高める学校が並び、埼玉の吹奏楽シーン全体の層の厚さを裏付ける結果となりました。

総じて、埼玉県は「御三家が全国をリードし、公立勢が西関東で健闘、新興校が勢いを増す」という三層構造が鮮明に表れています。これはまさに、県全体で吹奏楽文化を支える力の強さを示す証といえるでしょう。

埼玉県の強豪吹奏楽部TOP10を成績付きで紹介

埼玉の吹奏楽部を語るうえで、やはり注目は全国の舞台に名を連ねる“トップ10校”。ここでは、2015年度~2024年度のコンクール成績をもとに、各校の歩みと特徴をまとめました。

「全国常連」の名門から「西関東で急成長中の公立校」まで、それぞれに異なる強みやカラーがあります。志望校選びやバンド文化の研究にも役立つ、埼玉を代表する吹奏楽部の最新勢力図をご覧ください。

コンクールでは 金賞・銀賞・銅賞 の表彰がありますが、金賞だからといって必ず次の大会に進めるわけではありません。
その年の成績や出場枠に応じて、金賞や銀賞の中から「代表校」が選ばれ、上位大会へ進出します。各高校の成績表にある「代表」の表記は、単に表彰を受けたというだけでなく、実際に上位コンクールへ駒を進めたことを示しています。

1位(同率):2300pt|埼玉栄高校(2015-2024年)

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全日本吹奏楽コンクール西関東吹奏楽コンクール埼玉県吹奏楽コンクール(県大会)
2024年🏆金賞🏆金賞(代表)🏆金賞(代表)
2023年🥈銀賞🏆金賞(代表)🏆金賞(代表)
2022年🏆金賞🏆金賞(代表)🏆金賞(代表)
2021年🥈銀賞🏆金賞(代表)🏆金賞(代表)
2020年中止中止中止
2019年🏆金賞🏆金賞(代表)🏆金賞(代表)
2018年🏆金賞🏆金賞(代表)🏆金賞(代表)
2017年🥈銀賞🏆金賞(代表)🏆金賞(代表)
2016年🥈銀賞🏆金賞(代表)🏆金賞(代表)
2015年🏆金賞🏆金賞(代表)🏆金賞(代表)
  • 成績ハイライト(2015–2024):全国32回出場・金賞22(期間内も全国金・銀を重ね、県・西関東は常時代表)
  • 部の特徴:「日本一の努力をしよう」を合言葉に、高校150名+中学14名の大所帯。定期・秋公演に加え、サントリーホール記念公演や海外公演(米・欧・台湾)も多数。専任コーチ・作編曲者の体制が厚く、結果と発信力の両輪で全国を牽引する存在。

1位(同率):2300pt|県立伊奈学園総合高校(2015-2024年)

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全日本吹奏楽コンクール西関東吹奏楽コンクール埼玉県吹奏楽コンクール(県大会)
2024年🏆金賞🏆金賞(代表)🏆金賞(代表)
2023年🥈銀賞🏆金賞(代表)🏆金賞(代表)
2022年🥈銀賞🏆金賞(代表)🏆金賞(代表)
2021年🏆金賞🏆金賞(代表)🏆金賞(代表)
2020年中止中止中止
2019年🥈銀賞🏆金賞(代表)🏆金賞(代表)
2018年🥈銀賞🏆金賞(代表)🏆金賞(代表)
2017年🏆金賞🏆金賞(代表)🏆金賞(代表)
2016年🏆金賞🏆金賞(代表)🏆金賞(代表)
2015年🏆金賞🏆金賞(代表)🏆金賞(代表)
  • 成績ハイライト(2015–2024):全国“連続出場”を継続し金賞多数。2024年度は吹・アンサンブル・マーチングほか5大会すべて金賞。
  • 部の特徴:部員約220名。「音楽しよう」をモットーに、Eテレ出演や欧米公演など演奏機会は年間のべ2万人超に届ける。2024年12月には世界最大級の音楽教育イベントThe Midwest Clinicに日本の高校として10校目で出演、スタンディングオベーションを獲得。県知事・教育長への表敬も話題。

3位:1950pt|春日部共栄高校(2015-2024年)

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全日本吹奏楽コンクール西関東吹奏楽コンクール埼玉県吹奏楽コンクール(県大会)
2024年🏆金賞🏆金賞(代表)🏆金賞(代表)
2023年🏆金賞🏆金賞(代表)🏆金賞(代表)
2022年🥈銀賞🏆金賞(代表)🏆金賞(代表)
2021年🥈銀賞🏆金賞(代表)🏆金賞(代表)
2020年中止中止中止
2019年🥈銀賞🏆金賞(代表)🏆金賞(代表)
2018年🥈銀賞🏆金賞(代表)🏆金賞(代表)
2017年🥈銀賞🏆金賞(代表)🏆金賞(代表)
2016年🥈銀賞🏆金賞(代表)🏆金賞(代表)
2015年🥉銅賞🏆金賞(代表)🏆金賞(代表)
  • 成績ハイライト(2015–2024):全国で金・銀を継続、2023年は13年ぶりの全国金。県・西関東はほぼ金賞の安定感。
  • 部の特徴:モットーは「文武両道」。部員100名超、練習は平日夕方+土日(シーズンで変動)。定演、学校・地域行事、海外演奏も積極的。初心者歓迎・「濃すぎる3年間」を掲げ、人としての成長まで含めた育成が魅力

4位:800pt|花咲徳栄高校(2015-2024年)

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全日本吹奏楽コンクール西関東吹奏楽コンクール埼玉県吹奏楽コンクール(県大会)
2024年🏆金賞🏆金賞(代表)
2023年🥈銀賞🏆金賞(代表)
2022年🥈銀賞🏆金賞(代表)
2021年🏆金賞🏆金賞(代表)
2020年中止中止中止
2019年🏆金賞🏆金賞(代表)
2018年🏆金賞🏆金賞(代表)
2017年🏆金賞🏆金賞(代表)
2016年🏆金賞🥈銀賞(代表)
2015年🏆金賞🏆金賞(代表)
  • 成績ハイライト(2015–2024):県Aは金賞常連→代表、西関東は金・銀を重ね、2024年も西関東金賞。
  • 部の特徴:男女計60名超。部訓「鍛錬千日の行 勝負一瞬の行」。県内イベント・プロ共演・メディア出演・海外実績など対外発信が非常に活発。2025年度も県A金賞・代表で勢い継続。

5位:710pt|さいたま市立浦和高校(2015-2024年)

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全日本吹奏楽コンクール西関東吹奏楽コンクール埼玉県吹奏楽コンクール(県大会)
2024年🏆金賞🏆金賞(代表)
2023年🥈銀賞
2022年🏆金賞🥈銀賞(代表)
2021年🏆金賞🏆金賞(代表)
2020年中止中止中止
2019年🏆金賞🏆金賞(代表)
2018年🥈銀賞🏆金賞(代表)
2017年🏆金賞🏆金賞(代表)
2016年🏆金賞🏆金賞(代表)
2015年🥈銀賞🏆金賞(代表)
  • 成績ハイライト(2015–2024):県Aは金賞・代表の常連、西関東でも金賞獲得。D部門でも金賞。
  • 部の特徴:部員129名。文化祭コンサート/秋の演奏会/西関東(吹・マーチング)/横浜大会など、年間を通して舞台が豊富。合宿・野球応援など学校行事との連動も厚い。2025年も県A金→西関東出場が決定済みの実力派。

6位:665pt|県立越谷南高校(2015-2024年)

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全日本吹奏楽コンクール西関東吹奏楽コンクール埼玉県吹奏楽コンクール(県大会)
2024年🥈銀賞🏆金賞(代表)
2023年🏆金賞🏆金賞(代表)
2022年🥉銅賞
2021年🥈銀賞
2020年中止中止
2019年🏆金賞🏆金賞(代表)
2018年🏆金賞🏆金賞(代表)
2017年🏆金賞🏆金賞(代表)
2016年🏆金賞🥈銀賞(代表)
2015年🏆金賞🏆金賞(代表)
  • 成績ハイライト(2015–2024):県A金賞→代表の積み重ね、西関東金・銀の実績。
  • 部の特徴:スローガンは「最高の音楽を全員で」。部員130名規模、生徒主体で運営。台湾・シンガポール遠征やディズニー演奏、YouTube発信など活動の裾野が広い。顧問はプロキャリアを持ち、西関東金賞受賞歴を複数校で持つ指導力も強み。

7位:560pt|県立越谷北高校(2015-2024年)

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全日本吹奏楽コンクール西関東吹奏楽コンクール埼玉県吹奏楽コンクール(県大会)
2024年🏆金賞🏆金賞(代表)
2023年🏆金賞🏆金賞(代表)
2022年🥈銀賞🥈銀賞(代表)
2021年🏆金賞🏆金賞(代表)
2020年中止中止中止
2019年🥈銀賞🏆金賞(代表)
2018年🥈銀賞🏆金賞(代表)
2017年🏆金賞🏆金賞(代表)
2016年🥈銀賞
2015年Bの部出場
  • 成績ハイライト(2015–2024):西関東金賞多数。県Aは金賞(代表)の常連。
  • 部の特徴:部員125名。管楽合奏コン、横浜大会、ポップス系コンテスト、冬季演奏会金賞などマルチに強い。金管八重奏で全国1位を含むアンサンブル実績も光る。初心者歓迎の門戸の広さと高実績の両立が魅力。

8位:300pt|叡明高校(2015-2024年)

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全日本吹奏楽コンクール西関東吹奏楽コンクール埼玉県吹奏楽コンクール(県大会)埼玉県吹奏楽コンクール(地区大会)
2024年🏆金賞🏆金賞(代表)シード
2023年🏆金賞🏆金賞(代表)シード
2022年🏆金賞🏆金賞(代表)🏆金賞(代表)
2021年🥈銀賞
2020年中止中止中止中止
2019年🥉銅賞
2018年
2017年
2016年
2015年
  • 成績ハイライト(2015–2024):直近3年連続で西関東金賞、県Aも金賞・代表を確保。
  • 部の特徴:2018年創部→わずか数年で部員230名へ急拡大。年間本番80回、テレビ・SNS・企業イベント・テーマパーク演奏など露出が非常に多い。ブラスシンフォニー全国最優秀など新領域も強く、“伸びしろ最大級”の新星。

9位:210pt|県立大宮高校(2015-2024年)

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全日本吹奏楽コンクール西関東吹奏楽コンクール埼玉県吹奏楽コンクール(県大会)埼玉県吹奏楽コンクール(地区大会)
2024年🥈銀賞🏆金賞(代表)
2023年🥈銀賞
2022年🏆金賞(音源審査)🏆金賞(代表)
2021年🥈銀賞🏆金賞(代表)
2020年中止中止中止中止
2019年🥉銅賞🥈銀賞(代表)
2018年🥈銀賞🏆金賞(代表)🏆金賞(代表)
2017年🥈銀賞🏆金賞(代表)
2016年🥈銀賞シード
2015年🏆金賞🏆金賞(代表)🥈銀賞(代表)
  • 成績ハイライト(2015–2024):2015年全国金賞の実績。県・西関東でも入賞を継続。
  • 部の特徴:モットーは「自分たちで音楽を創る」。企画運営も生徒主体で、地域演奏や定演、部内アンコンなど学びの設計が丁寧。全国・西関東・アンコン全国の歴史ある実績をベースに、近年も安定して県上位に食い込む。

10位:205pt|県立不動岡高校(2015-2024年)

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全日本吹奏楽コンクール西関東吹奏楽コンクール埼玉県吹奏楽コンクール(県大会)埼玉県吹奏楽コンクール(地区大会)
2024年🥈銀賞🏆金賞(代表)
2023年🥈銀賞🏆金賞(代表)
2022年🥈銀賞🏆金賞(代表)
2021年🏆金賞シード
2020年中止中止中止中止
2019年🏆金賞🥈銀賞(代表)🏆金賞(代表)
2018年🥈銀賞🏆金賞(代表)
2017年🥈銀賞🥈銀賞(代表)🥈銀賞(代表)
2016年🥈銀賞🏆金賞(代表)
2015年🥈銀賞🏆金賞(代表)
  • 成績ハイライト(2015–2024):県A金・銀を安定して獲得し、代表で西関東へ複数回出場。
  • 部の特徴:丁寧な合奏作りに定評。2019年は西関東金賞を獲得し、直近も県銀〜金を推移。堅実な積み上げで再び上位進出を狙う底力校。

埼玉の高校強豪吹奏楽部ランキング11位~20位

  • 11位|県立不動岡高校(205pt)
    地域密着の出演がとにかく豊富。野球応援や市中パレード、寺社行事、動物公園ステージなど年間の本番数が多く発信力が高い。コンクールは近年もA・D両部門で入賞を積み重ね、マーチングでも県代表→西関東へ。公式YouTube「FWO」で演奏を継続公開しており、“演奏+広報”の両輪が強み。
  • 12位|狭山ヶ丘高校(190pt)
    “心に響く音楽を”を掲げる私学の古豪。7泊8日の校外合宿を含む年間サイクルが緻密で、Aの部は地区金→県銀など安定。新人戦金賞も獲得。大人数を精密にまとめる運営力が光る。
  • 13位|秋草学園高校(180pt)
    女性バンドの名門。2002年に全日本出場の歴史を持ち、現在も専任の常任指揮者+充実の講師陣で基礎づくりが徹底。アンサンブル面でも専門家の指導網が厚く、音色美と歌心で勝負するタイプ。
  • 14位|星野高校(150pt)
    文武両立を掲げる“ウインドオーケストラ”。A・Dの2チーム体制(星組/華組)で全員が舞台経験を積める設計が特長。近年は横浜大会や首都圏学校交歓演奏会へ県代表で出場、アンサンブルでも西関東代表を獲得するなど総合力が高い。
  • 15位|県立越谷西高校(130pt)
    伝統的に選抜大会・アンサンブル・マーチングも強い“何でも戦える”公立。かつてはアンサンブル全国金の実績も。2025年度はマーチングの大会出場を一区切りし、座奏の精度向上に集中する方針を発表。進化の第2章へ。
  • 16位|県立和光国際高校(125pt)
    部員100名超、“聴く人をハッピーに”が合言葉。週6日の活動で、コンクール・アンコン・ソロコンにも積極的。ダンスや歌を交えたポップスにも強く、「日本一ノリノリ」を掲げるステージングが魅力。
  • 17位|浦和学院高校(110pt)
    マーチング全国10回出場の実績を誇る“浦吹”。座奏+マーチングの二刀流で、西関東コンクール7回の舞台経験も豊富。定演やチャリティー、ボランティア演奏まで年間行事の回転が速い。
  • 18位|県立蕨(90pt)
    定期演奏会の運営力が抜群(当日券や入場整理、感染対策の丁寧な広報が名物)。D・A両部門やアンコンでの県入賞を継続し、地域連携・広報スキルが高い“堅実な伸び型”の公立バンド。高校18位|県立蕨(90pt)
    定期演奏会の運営力が抜群(当日券や入場整理、感染対策の丁寧な広報が名物)。D・A両部門やアンコンでの県入賞を継続し、地域連携・広報スキルが高い“堅実な伸び型”の公立バンド。
  • 19位|川口市立高校(65pt)
    恵まれた練習環境と大ホールを拠点に、A・D両部門で出場。室内楽コンサートや依頼演奏も多く、計画的な練習と学力向上を掲げる学校方針と親和。定演は毎年大規模開催で発信力も高い。
  • 20位|県立春日部東高校(50pt)
    スローガンは「全力疾奏」。県A本選出場・アンコン県大会などポイント源を着実に確保。グリーン/定期演奏会、テーマパーク演奏、配信まで“舞台経験の質と量”で底上げするスタイル。雰囲気は和気あいあいで、中学生受けの良い発信も◎。

“強豪”で過ごす3年間が、かけがえのない経験に

埼玉県の吹奏楽部は、全国でもトップクラスの実力を誇ります。今回のランキングで紹介したように、毎年のように全国大会に挑み続ける学校もあれば、公立校から勢いよく力を伸ばす学校、新しく誕生して一気に頭角を現す学校まで、実に多彩です。

中学生や保護者の方にとって大切なのは、「どの学校なら自分に合った3年間を過ごせるか」という視点です。

  • 全国大会を本気で目指す「御三家」のような名門に挑戦するのか
  • 公立校で勉強と両立しながら、西関東大会での飛躍を狙うのか
  • 部の雰囲気や活動の幅を重視して、伸びしろある学校を選ぶのか

答えは一つではありません。どの学校でも、仲間と音楽に打ち込む時間は一生の宝物になります。

ぜひ気になる学校の演奏を聴きに行ったり、見学に参加して、自分の耳と心で「ここで吹きたい」と思える場所を見つけてください。埼玉の舞台には、あなたの青春を輝かせる吹奏楽部が必ずあります。

<データ参照元>
大会の結果は、以下の公式サイトのデータを参照・加工しポイントに換算しています。 
・埼玉県吹奏楽連盟 https://saitama-suisougakurenmei.com/
・西関東吹奏楽連盟 https://www.ajba.or.jp/nksuiren/
・全日本吹奏楽連盟 https://www.ajba.or.jp/
また、吹奏楽部の紹介は各高校のホームページを参考にまとめています。

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